6/2~6/6の間、イスタンブールで開かれた「IWA-AD18(国際水学会嫌気性消化部会)」に、大学院生と一緒に参加しました。
この発表会は私がテーマにしている嫌気性処理(メタン発酵)に関しては最も多くの参加者が集まる会で、43ヶ国から547件の発表がありました。嫌気性処理の最先端の研究を行っている大学、例えばデルフト工科大学やデンマーク工科大学をはじめ、多くの研究機関の研究者が発表を行いました。
嫌気性処理の方向性は、廃棄物からのメタンを生産から、酪酸や吉草酸などの価値の高い物質の生産といった、バイオリファイナリー(微生物を使った有用物質への変換)へと進んでいることを知ることができました。私はバイオメタネーションのテーマでポスター発表を行い、多くの研究者と意見交換して有用な情報を得たり、共同研究の可能性について話をすることができました。最終日の6日にはテクニカルツアーに参加し、バイオガス回収埋立地、メタン発酵施設、焼却工場、下水処理場を見学し、現地の環境関連施設を肌で感じることができました。
開催地であるイスタンブールは歴史的な街並みが残り、美しいモスクがあちこちにあるのが印象的な街でした。