大阪工業大学知的財産研究科では、知財の学びの機会を広く学外に提供することにより、関西地方の知財関係者が自由に集えるプラットフォームを形成していきたいと考えています。その一環として、無料の「関西知的財産セミナー」を開催しています。

この度、キヤノン株式会社顧問、日本知的財産協会副会長の長澤健一氏をお招きし、長期的経営に資する知財組織についてご講演いただきます。

セミナーは対面（大阪工業大学梅田キャンパス）、オンラインのハイブリッド形式で開催します。 皆さまの奮ってのご参加をお待ちしております。

開催概要

講演の概要

世界的にみても、日本企業ほどに高度に進化した知財組織を有する企業は稀である。各社がグローバル企業と対峙する中で、その知財組織を進化させてきた。昨今、生成系のＡＩ利用による知財業務の効率化は一面では知財組織にとって有益ではあるが、経営人から人員の削減を迫られる場面もあろう。しかし、知財部門こそ、長期的な経営を支える部門であり、その活動を広げなければならない。そこで、今回の講演は、現在の産業や知財部門を取り巻く環境について説明し、その環境下で長期経営戦略を支えるために新たに求められる知財戦略や知財部門の役割とは何なのか？そして、その新しい知財部門のリーダーはどのようにそれらを統括し、知財部門のポジションを高めていったらよいのか？について説明する。

講演者のご紹介

長澤 健一 氏
キヤノン株式会社 顧問
日本知的財産協会 副会長
大阪工業大学 客員教授

＜略歴＞
1981年にキヤノン株式会社に入社して以来、一貫して知財畑を歩む。
特許権利化の責任者（センター長）、Canon Europe Ltd.およびCanon U.S.A, Inc.で知財責任者を務めた後、2010年にキヤノン（株）の知的財産法務本部長に就任。
取締役及び常務執行役員を経て、2021年に専務執行役員、2022年1月からは経済安全保障統括室の室長を兼務。
2023年3月末にキヤノン（株）の役員を退任、同年４月より同社顧問。
産業構造審議会 知的財産分科会（経済産業省）や経済安全保障法制に関する有識者会議（内閣府国家安全保障局）などの委員を長年に亘って務め、日本国際知的財産保護協会（AIPPI）会長、経団連知的財産委員会知的財産企画部会長、日本知的財産協会（JIPA） 副会長、日本ライセンス協会（LES） 会長など、知財関連団体の要職を歴任。
平成27年度知財功労賞「特許庁長官表彰」を受賞。

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