| 12月22日 | | | |
| 9:50 | 松浦 清 Kiyoshi Matsuura | ご挨拶 Greetings
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| 10:00 | 加藤 賢一 Ken'ichi Kato (星学館) | [招待講演] 天文学と占星術の蜜月関係 ~古代から中世へ~【50分+10分】(会場)
[Invited] The intimate relationship between astronomy and astrology
~ from ancient times to the middle ages ~
概要:古代ギリシャ世界では天体の運行理論とその実践としての占星術で天文学は完結するとされ、占星術は天文学を発展させる原動力でもあった。キリスト教の浸透により姿を消した占星術はルネサンス初期に蘇り、中世を生き延びたが、近代の幕開けと共に天文学と絶縁し、独自の道を歩むことになった。こうした両者の関係をプトレマイオス、ティコ、ケプラーを例に紹介する。
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| 11:00 | 竹迫 忍 Shinobu Takesako (日本数学史学会) | 謎の暦法・符天暦での暦日計算法と七曜暦の造暦について
【35分+5分】(オンライン) A medieval Japanese calendar based on the Futian Li
概要:符天暦は唐代8世紀末に曹士蔿(そうしい)が編纂した民間暦法であり、占星術に使われて広く普及し、授時暦にも影響を与えたといわれる。また、僧の日延が天徳元年(957)に『新修符天暦』を修得し持ち帰ったが、官暦に採用されることはなく、専ら宿曜道の宿曜師が占星術に用いたとされてきた。暦法史料はほぼ現存していないが、陰陽寮の暦博士が符天暦で計算した暦日計算結果が残されており、それをもとに暦日計算法を復元した。また、陰陽寮による太陽、月と5惑星の日々の位置を記載した七曜暦(1494-1500)を分析したところ、『新修符天暦』で計算されていることが判明した。つまり、符天暦は約600年間、宣明暦とならんで官暦に用いられていたことになる。今回はそれらの分析内容等を説明する。
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| 11:40 | 大西 浩次 Kouji Ohnishi (長野高専) | 天文学で読み解く「銀河鉄道の夜」
【15分+5分】(会場)
Kenji Miyazawa's "Night on the Galactic Railway" interpreted through astronomy
概要:宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は1924年より書き始められ、第1次稿から第4次稿の1931年まで、幾度となく推敲が行われている。特に、第4次稿では、物語の根幹に関わる部分の大きな変更が行われている。ここで、第4次稿のきっかけと、その中断の理由について、当時の天文学の状況と含めて仮説を紹介したい。なお、今年は「銀河鉄道の夜」の第1次稿から、ちょうど100年の記念の年である。
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| Lunch Break | | | |
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| 13:00 | 中島 和歌子 Wakako Nakajima (京都女子大学) | [招待講演] 平安時代の陰陽師と星の関わり【50分+10分】(会場)
[Invited] The relationship between On'yoji of the Heian period and stars
概要:陰陽師は本来、律令に規定された官職名だったが、平安時代に意味が広がり、現代に至る。広義の陰陽師は、呪術・祭祀も行なうが、その中に星を祭るものが含まれていた。平安時代の陰陽師の星との様々な関わりを、密教占星術である宿曜道を視野に入れつつ概観した上で、古典文学作品の例に基づき、具体的に紹介する。
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| 14:00 | 大岩 雅典 Masanori Oiwa (早稲田大学) | 智積院本北斗曼荼羅について―紹介と現状報告―
【15分+5分】(会場)
The Hokuto Mandara in Chishakuin: Introduction and status report
概要:智積院本北斗曼荼羅は、智積院第十世能化・専戒が晩年に制作させた方形式北斗曼荼羅で、2024年初めて一般に展示された。本発表では、智積院本北斗曼荼羅について紹介するとともに、現時点での研究状況を報告する。 | |
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| 14:20 | 松永 恵実 Emi Matsunaga (武蔵野美術大学) | 円形北斗曼荼羅についての一考察
【35分+5分】(会場)
A Study on the Circular form Star Mandala
概要:密教絵画の一種である円形北斗曼荼羅について、実見した作品を二つ紹介しながら考察を行う予定です。
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| 15:00 | 松浦 清 Kiyoshi Matsuura (大阪工業大学) | 日輪か月輪か -春日聖域の山上の円相について
【15分+5分】(会場)
The sun or the moon ? On the circle above the mountain of Kasuga sanctuary
概要:春日社の聖域を描く春日宮曼荼羅は平安時代末期に描かれ、鎌倉時代から室町時代にかけて量産された。春日山の山上に描かれる円相については、日輪と月輪のいずれを描いたものか決着をみない。春日山と円相の位置関係に注目して検討する。
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| Coffee Break | | | |
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| 15:40 | 横山 恵理 Eri Yokoyama (大阪工業大学) | 『源氏物語』須磨巻の「月」の解釈―古注釈を中心に
【15分+5分】(会場)
Interpretation of “Moon” in the Suma of “The Tale of Genji”: Focusing on Ancient Commentaries
概要:須磨巻の「月」に対する注釈内容を確認し、各注釈書が「月」に何を重ねて『源氏物語』を読もうとしたか考察する。 | |
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| 16:00 | 北尾 浩一 Koichi Kitao (星の伝承研究室) | 天文文化学から津嘉山大綱曳きを考える
【35分+5分】(会場)
Thinking about Tsukazan Giant Tug-of-War from the perspective of Cultural Astronomy
概要:2024年7月、21年ぶりに沖縄県南風原町の津嘉山大綱曳きが行なわれた。大綱曳きでは、星に関係する歌が伝えられている。なぜ星を歌ったか、天文文化学から考える。
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| 16:40 | 波田野 聡美 Satomi Hatano (国立天文台) | 国立天文台三鷹移転100周年記念イベント「天文学×現代アート 100年の宇宙(そら) 見つめる眼・歌う声」開催報告
【15分+5分】(会場)
Event report on the 100th anniversary of NAOJ's relocation to Mitaka City: "Astronomy x Contemporary Art: 100 Years of the Universe: Gazing Eyes, Singing Voices.
概要:2024年11月3日、国立天文台三鷹移転100周年を記念し、「天文学×現代アート 100年の宇宙(そら) 見つめる眼・歌う声」を開催した。天文学者とアーティストのコラボレーションにより新しい世界観がここに生まれた。文化と科学の融合の可能性を、当イベント開催報告を通して紹介したい。
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| 17:00 | 福田 尚也 Naoya Fukuda (岡山理科大学) | 岡山理科大学における天文文化研究
【15分+5分】(会場)
Cultural studies of astronomy at Okayama University of Science
概要:岡山理科大学の生物地球学科天文学コースでは、主に卒業研究において様々な天文文化に関する研究が行われてきた。その概要を紹介する。
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| 17:20 | 真貝 寿明 Hisaaki Shinkai (大阪工業大学) | 星をつなぐ
【15分+5分】(会場)
Connecting Stars
概要:西洋星座/中国星座/その他星座があるように,星座が作られた背景には,地域的な歴史や文化がある.みかけの星の分布から考えて,もっとも自然な星座の作り方はどうなるのかを考えはじめた,という報告.
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| 17:40 | 井村 誠 Makoto Imura (大阪工業大学) | (イベント紹介)南方熊楠顕彰館春季特別企画展について
【5分】(会場)
Minakata Kumagusu Memorial Hall Spring Special Exhibition
概要:2025年3月15日〜5月5日の期間に南方熊楠顕彰館(紀伊田辺市)で開催が予定されている特別企画展「南方熊楠の英語力(仮題)」についてのご案内 | |
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| 17:45頃 | | 終了(やや延長の気配あり) | |
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