卒業研究テーマ
「ユーザの性格に対応した激励を行うキャラクタの評価」
研究概要
近年コンピュータインタフェース上でMicrosoft WordのOfficeアシスタントであるイルカやオンラインゲーム上のキャラクタのような擬人化キャラクタが多く使用されている。また、コミュニケーションの対象となるキャラクタが身の回りの物を移動することによって人に愛着感を与える研究や、パソコン上で作業をすることによりキャラクタを育成することができ、その育成させる楽しさが人の作業意欲を向上させ、作業能率を向上させる研究など、擬人化キャラクタに関する研究が多くなされている。
一方、Reeves&Nassらはメディアの等式理論においてテレビやコンピュータなどのメディアに対する人の一般的な反応は基本的に社会的なものであり、人は人間に対してもメディアに対しても社会的に同じルールを適用して反応するとしている。しかし、彼らは一般的なメディアの例としてコンピュータを取り上げているが人間と擬人化キャラクタに関する知見は示されていない。そこで、本研究ではReeves&Nassらが得た性格に関するメディアの等式の「コンピュータ」を「キャラクタ」に置き換え「支配的な人は、支配的なキャラクタの方を服従的なキャラクタよりも好む。また、服従的な人は服従的なキャラクタの方を支配的なキャラクタよりも好む」という仮説を立て、実験により実証する。
関連資料
キャラクタの登場画面
プロフィール
藤田 直樹(ふじた なおき)大阪工業大学 情報科学部 情報メディア学科