卒業研究テーマ
ロボットの外見と発話音声の適合度に関する研究
概要
近年,情報家電・情報端末などのインタフェースとして人間と円滑なインタラクションを構築することができるような人工エージェントが注目されている.
特に人間のような形態を持ったり,人間のような表情を表出することでユーザとの共感を引き出し,ユーザと円滑なコミュニケーションを構築しようとするエージェントの開発が多く行われている.
適応ギャップより人間はロボットに対して外見に相応しい行動や対応を無意識下で予想し,かつ期待している.
本研究では『人間らしい外見を持つロボットが表出する音声には,機械的な音ではなく人間の肉声が適合する』という仮説を立て実験を行う.
実験の具体的内容は異なる音質の音声として「ビープ音」「合成音声」「人間の肉声」の3種を,外見の異なるロボットとして「ディスプレイ」「ペット型ロボット」「ヒューマノイド型ロボット」の3体からそれぞれ表出させる実験である.
ロボットの外見と音声の適合度の結果,ヒューマノイド型ロボットには「人間の肉声」,ペット型ロボットには「合成音声」,ディスプレイには「合成音声」がそれぞれ適合する音声であると判断された.これにより『人間らしい外見を持つロボットが表出する音声には,機械的な音ではなく人間の肉声が適合する』という仮説が検証されたことが分かる.
また「合成音声」はペット型ロボットよりもディスプレイに適合することが分かった.
次に因子評価を行った結果,「親近性因子」「人間性因子」「速度因子」の3つの因子が抽出された.
関連資料
プロフィール

学生番号 : C05-119
名前 : 森本 由紀
一言
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