研究やPBL、留学など常に挑戦し続けた5年間※
今後も幅広いフィールドに羽ばたいていく
※学部3年次に卒業要件を満たし、早期進学制度を利用して大学院へ進学
社会人になっても役立つ知識を学びたいと思い、知的財産学部を選びました。所属している研究室では、「山の名前(「富士山」など)を商標登録させることの妥当性」をテーマとして修士論文に取り組みました。山の名前は日本人や地元の方の「共有財産」であって、本来皆が使用できるものであるべきです。しかし、一部の企業が山の名前を商標登録し独占しているケースがあることを知り、疑問を感じました。そこで、「J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)」を駆使しながら、山の名前の商標を全件調べ上げ、登録となったものと登録にならなかったものの違いを、1つ1つ精査しました。それらを統計的に処理した結果、特許庁の審査運用が、最高裁判決で示されている制度趣旨に沿ったものとなっていないのではないかという問題点を明らかにし、その解決に向けた提言を行いました。
また、学生生活のうちに色々な経験を積みたいと考え、「国際PBLプログラム」にも参加して、英語圏での知的財産の活用事例や課題を調査しました。どのように海外の企業・組織の情報を探し出すべきか悩みましたが、同じチームメンバーと勉強会を行い、互いに意見を出し合ったりアドバイスをもらったりすることで、無事に乗り越えられました。活動を通じて、知財に関する理解がさらに深まると同時に、協調性が養われたと感じています。
就職活動が落ち着いてからは、語学力を伸ばしたいと思い、カナダのトロントへの語学留学に挑戦しました。入念に準備をして臨みましたが、留学当初は現地の方々とのコミュニケーションに苦労することも。しかし、周りのサポートを受けながら積極的に交流するなど、諦めずに努力したことが語学力と忍耐力の向上に結びつきました。また、カナダの人々のオープンな人柄に触れて、自ら考えを発信する大切さや人脈が広がる喜びを実感する経験ができました。帰国後も、知的財産に関する講演会に参加するなど、ネットワークを広げることを心がけています。
卒業後は知的財産分野の枠を超えて活躍したいと思い、ITスペシャリストの道を志望しました。分野が違っても学科で培った知識や思考力、様々な経験が武器になると思います。海外での生活にも憧れがあり、一つのことにとらわれずに挑戦し続けていきたいと考えています。