人生は、選択と決断の連続だ。 自分がいまどこにいて、
何に向かっていいか分からない時だってある。
考えて、悩んで、
でもちょっとワクワクしたりして。
頭がぐるぐるする。 けれど、必死になって出した答えは、
いつだって正解なんだ。
自分がいま、行きたい場所へ行けばいいんだ。 だから進もう。
ひとつずつ、一歩ずつ。
私はもっと主人公になれる。

高校での進路調査が始まる。
この日が来ることは気付いていたが、
先送りにしていた事実があった。
やりたい事は漠然とあるけれど、
自分に自信がなく、選択に迷っていた。
その中で、戸惑いつつも
自分の可能性をゆっくりと見出す一歩を
踏み出そうとする。

母が突然言い放った、進学への問いかけに
自分の意思を出せず、不機嫌になる。
落ち込む気持ちを察した
父からのその一言で、気持ちが前を向き
自分の道へ進むことを決意するのだった。

その出会いは鮮烈だった。
「もっと迷えばええやん。だって青春やろ?」
目の前に突然現れた女性は、
そう言って微笑んだ。
立ち去っていくその背中を、
その先も忘れることはなかった。

その再会は突然だった。
同じキャンパス、そして同じ講義。
偶然か必然かあなたはまた私の前に現れた。
わたしを追い抜いて振り向く。
「通過点やんな、大学って。ゴールってどこなん?」
負けたくない。その気持ちだけだった。

屋上にひとり、遠くを見つめている。
「限界って誰が決めるんやろ。」
あなたにも自信が無くなる時があるんだね。
でも、あなたはもう知っているはずだよ。
止まることも進むことも成長なんだって。
だから、「私はもっと主人公になれる。」