簡単に言うと、 三端子レギュレータとは安定な電源(電圧源)を作るための電子部品です。 その名のとおり、端子が3つ(入力・グラウンド・出力)あります。
どういうシーンで使うかというと、安定な電源が欲しいときや 決まった電圧の電源が欲しいときです。 例えば電池駆動する回路を作るとします。電池 4 本だと 6 V の「はず」 ですが、実際は新品の場合 6 V 以上あるのがふつうです。 逆に電池が消耗してくると 6 V を下回ってしまいます。それだと 困るときに三端子レギュレータを使うと、 5.5 V だろうが 6.5 V だろうが、多少交流成分を持っていようが、 常に 5 V を取り出すことができます。
ほとんどのデータシートに使用例が書いてありますが、基本的にはどれも 同じで定石的な使い方しかしません。
この図で、+BATT 端子が入力で、例えば電池の + 極につなげます。 すると出力である VCC 端子からはある決まった電圧(7805 という品種の 場合、+5 V)が出力されます。コンデンサは図のように入力側と 出力側に 0.1〜10 uF 程度入れるのがふつうですが、その辺は 本当はデータシートを読んで調べましょう。ま、研究室に在庫がたくさん あるので0.1 uF と 10 uF で問題ないと思います。
三端子レギュレータと言ってもたくさんあります。 以下のポイント(など)を中心に選定してください。
3端子レギュレータは落とした分の電圧を すべて熱として消費します。 このご時世にエネルギの無駄遣いは『もったいない』という点も重要ですが、 まずは発熱に注意してください。結構熱くなります。 だから多くの製品には背中に鉄板がついていて、追加のヒートシンクを 取り付けやすように穴も開いています。