OIT-P発足に向けてのご挨拶
大阪工業大学学長
大阪工業大学は、「世のため、人のため、地域のため、理論に裏付けられた実践的技術をもち、現場で活躍できる専門職業人を育成する。」を建学の精神とし、淵源となる関西工学専修学校の創立以来、大阪、そして我が国の発展に寄与する人材育成に尽力してきました。新制大学への移行後も、工学を基幹としながら、社会ニーズの変化に応じ、平成8年に情報科学部、平成15年に知的財産学部、平成29年にはロボティクス&デザイン工学部を設立し、それぞれの大学院研究科ともに、教育と一体的に進められる研究の両輪を以って産業の振興に貢献することを使命としてきました。
このたび設立した地域産業支援プラットフォーム(OIT-P)は、人工知能ロボットや高齢者や障害者の支援機器等、今後の産業発展を牽引するIoT知的機器とそれを活用したサービスの開発をお考えの企業様を、本学の特色ある研究分野である「ナノ材料」「ロボティクス&デザイン」「知的財産」の力を結集して、サポートすることを目的としています。
1922(大正11)年、当時、商都から世界屈指の大工業地帯へと変貌を遂げていた「大大阪」の「水運」から「陸運」への転換という社会基盤整備を担う技術者養成を目的として設立された関西工学専修学校を原点とし、大阪という都市とともに発展をした本学の出自と歴史を踏まえ、地域産業支援プラットフォーム(OIT-P)は、地域の企業様とともに「ものづくり大阪」に躍動感を与えることを通して、大阪の地に根差した大阪工業大学として皆様に今一度ご認識いただくことを願っています。
その実現に向けて、大阪産業技術研究所と大阪商工会議所のご協力を得て、より多くの企業様と接点を持てる体制を整えて、本学の研究シーズと社会実装に向けたノウハウについてのご理解を賜れるよう図っていきたいと考えております。
「環境・健康モニタリング機器」「次世代家電システム」「生活支援ロボット」などで事業化をお考えの大阪のモノづくり企業様には、ぜひお気軽に本学 地域産業支援プラットフォーム(OIT-P)にお問合せを頂きたく存じます。
皆様のご指導、ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。
2017年6月
学長西村 泰志