ポケコンに圧電ブザを取り付けるページ
SHARP のポケコンには音が鳴らない機種がいくつか
存在します。古くはPC-1246、最近では学校ポケコン
PC-G シリーズがそれに当たります。
確かに静かでいいんですけど、やっぱり寂しい。
というわけでブザを取り付けましょう。
幸いこれらの
ポケコンはほぼ全てが簡単にブザが取り付けられるように
基盤もきょう体も準備済みなのです!
BASIC にもマニュアルにこそ書いてありませんが
ちゃーんと BEEP 命令が用意されています。
(ようするにシャープとしてはいつでもブザつきモデルも
準備できるというわけです。ナイスな設計です。)
ここでは『正しい』圧電ブザの取り付け方を
紹介します。『正しい』というのは、本来シャープが
ブザつきモデルとして売るとしたらこうであろうという
改造方法だからです。巷で出回っている XOUT と VCC の
間に挟むやり方は、まぁそんなに問題ないんでしょうけど、
個人的には美しくなくて好きじゃありません。
やっぱり純正が一番、かな?
準備するもの
- 圧電ブザ
直径がφ22だったかな? とにかく小さめのやつです。
秋葉原だと鈴商とかで1コ50円で買えます。リードが
長く伸びている方がいいですね。
- チップ抵抗
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4.7K一個と100Kを二個ですが、やはり鈴商で10個入り
100円くらいで買えます。チップ抵抗には大別して
大きめのものと小さめのものがあります
(なんていうかは忘れた)が、PC-G815 などの最新機種は
小さいもの、G801やPC-1246など古めの機種は大きいものが
ぴったりフィットします。ただし、別にそうじゃなくても
大丈夫です。
- チップトランジスタ
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低周波のスイッチングをしているだけなので NPN だったら
何でもいいと思いますが、一応今までのポケコンで使われて
いるのが2SC2412か2SC2812だったのでそれらを目安に
探しましょう。足の順序は一般的なECBのやつでおっけーです。
これまた鈴商で10個200円くらいで買えます。
以上なんですが、地方の方などで部品が入手困難な場合は
1セット送料込みで200円分の切手や図書券などを送って下されば
おすそわけいたします。
改造手順
基盤を取り出せば部品を取り付ける位置は準備済みなので
半田づけするだけです。ブザもきょう体に
取り付けようの窪みがあるのでそこに瞬間接着剤でくっつけるだけ
です(写真はG801)。
今のところぼくが持っていて手掛けた G815,G801,1246だけですが、
写真で解説します。
できたかな?
さあ、電源を入れて BEEP 1 とやってみましょう。ぴーっと
なれば、おめでとう、です。ならなかったら、ごしゅうしょうさま、です。
あと、実際にこれやってて知ったんですが、PC-G8シリーズ(と恐らくは
E200)はその他のポケコンと若干ブザ周りの回路が違っていて
XIN/OUT の副産物で音が鳴るのではなく CPU から BEEP は BEEP で
別制御できるみたいです。その証拠に CSAVE しても音は鳴りません。
つまらないことですが、感心、感心。
プログラムは消えちゃうの?
改造の際、電池をつけっぱなしにすれば当然大丈夫です。
でも裏蓋外しちゃうので電池つけっぱなしというのは難しいから
通常は外します。PC-1246はこの時点で記憶内容はほぼ確実に消える
のでそのつもりで改造しましょう。
ところが、学校ポケコンはそう簡単には消えません。マニュアルには
電池交換の際、記憶内容が消えると書いてありますが、実際は
数分持つようです。これはつまり、素早く改造を行えば
記憶内容は保持される、ってことです。実際ぼくは
G801,G815 両方とも大丈夫でした。
というわけで本当に大切なプログラムはどっかに退避させた方が
無難ですが、消えてもそんなにダメージがないようなら一発
勝負に出るのも良いかと思います。
ポケコン窓口
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