大阪工業大学 情報科学部 宇宙物理研究室 2009年度 卒業研究
「アニメーションを含む惑星事典の作成」
学籍番号A03-023 情報科学科 氏名 植松 大樹
2010/02/22 作成
概要 / 目次 / 卒業論文/
概要
本研究では、Flashを使用した惑星事典を製作した。現在、技術の進歩により、太陽系外の惑星の発見を含め、宇宙について新たな発見が多くなされている。本アプリの目的は、惑星についてアニメーションを用いた解説を通じて、これまでに発見されていることを学び、多くの人が宇宙に興味を持ってもらうことである。 アプリケーション作成にはFlashツールを用いた。Flashにはweb上に公開が容易なことや、一般に普及しているパソコンであれば、ほとんどの人が利用可能であること、利用する際に操作が容易なことなどの利点がある。また、Flashを用いたツールの作成は、ボタンや画像、文字の配置を容易に決定することができる。本研究では、Flashの最大の利点であるフレームを利用した画面の出力と、アクションスクリプトを用いた動的なデータの表示を主に利用している。 本アプリは、5つのコンテンツから成り立っている。 ・惑星の事典機能:本ツールのメイン部分。惑星の画像、大気の構成、説明文、「wikipedia」へリンクするボタン等から成り立っている。惑星間の質量や半径をユーザが比較できる機能も装備した。また、メニューボタンにより容易に他のページへジャンプする。 ・火星や木星の衛星の位置表示:年、月、日の入力から衛星の位置を表示したり、再生ボタンにより自動的に衛星が移動する。また、「今日」ボタンによる今日の日付を自動入力する。(図1) ・月の満ち欠けの表示:年、月、日の入力から月の形、地球と月の相対位置、月齢が分かる。再生ボタンにより、月の位置と月の形が自動的に動く。 ・系外惑星発見方法の解説:ドップラー偏移法、重力レンズ法、トランジット法の3つの方法を文字とアニメーションの組み合わせによる解説をする。例えば、トランジット法のアニメーションには、減光加減をわかりやすくするために光度変化のイメージを動画表示する。(図2) ・太陽系外惑星事典:系外惑星の説明、太陽系外惑星発見の歴史、発見されている系外惑星の名称・距離・軌道周期・発見年の表から成り立っている。
図1:木星の衛星の位置表示 図2:トランジット法
目次
- 序論
- 本アプリの背景となる基礎知識
2.1 太陽系の惑星の定義 2.2 月齢 2.3 系外惑星 2.4 系外惑星の発見方法
- 惑星事典アプリケーションの解説
3.1 惑星の情報 3.2 衛星の位置表示 3.3 月の位置、形、月齢表示 3.4 系外惑星発見方法の解説
- まとめ
アプリケーション、卒業論文
アニメーションを含む惑星事典 卒業論文 [pdf]
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