建築学科
構造第1研究室

2014年研究室在学生の八幡工学実験場での様子
鉄筋コンクリート構造や鉄骨鉄筋コンクリート構造などのコンクリート系建築物の地震に対する構造安全性技術、既存建物の耐震補強技術、また、超高層や大スパンなど魅力的な空間を構築するために必要な構造技術、より短期間に、そして少しでも安価に建設できるように構造的・施工的な合理化技術などを研究しています。いずれの研究・技術開発も構造実験をベースとしています。実験のために製作した試験体を最終まで破壊させ、どれくらいの荷重で、どのように壊れるのかを確認し、実際の建物ではこのようなことが生じないように、構造設計技術の向上を図っています。

2014年研究室在学生の八幡工学実験場での様子
主な研究テーマ
- 炭素繊維シート貼付けによる既存鉄筋コンクリート造柱の耐震補強工法の開発
- ふさぎ板を有する柱RC梁S接合部の構造性能に関する研究
- X形配筋を施した鉄筋コンクリート造柱の構造性能評価法に関する研究
指導教員
宮内 靖昌
教授
(ミヤウチ ヤスヨシ)
専門分野
教員メッセージ
街中を歩けば、多くの建物があります。その中にあって、「あっ、かっこいいな。端正だな。」と思う建物をいくつか発見することができます。そのような建物を作ってみませんか。建物は、外観の形状だけでなく、室内空間の質感や構造的な合理性、人に優しい居住環境など様々な設計技術やその手法の技術的裏付け、そして図面通りに確実に構築する建設技術が結集され、多くの人の手を経て建設されます。優れた建物を建設することの一端を担えることに喜びを感じることができます。
この研究がかなえる未来
建築構造に関する研究・技術開発において、その基本は地震に対する耐震安全性の確保です。大規模な地震の発生が予想される我が国において、まずは大地震でも崩壊しない建物が求められています。当研究室もその一翼が担えるように研鑚していきたいと思っています。