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: 第1層: 物理層(Physical Layer) : インターネットの構造 : OSI参照モデル

はやめぐり(郵便とのアナロジィ)

インターネットの通信は電話よりもむしろ郵便に似ているような気もする。 そこで、 任意のユーザデータ(例えば手紙やe-mailで送りたいメッセージ)を あるホスト(PC)から別のホストに送るケースを考えよう (図6) 。
7.〜5.
データを適当な書式に整形したりする。
4.
データを一定サイズの細切れにする。 これは長い文章を字数の決まった 複数枚の便箋に分けて書くようなもの。
そして、 そのデータにヘッダという付加データ(便箋で言えば、日付やページ 番号 を記した付箋のようなもの)をくっつける。こうしてできたものを TCPパケット と言う。
3.
各TCPパケットに宛先ホストや送信元ホストなどのデータをつけて、 IPパケットを作る。手紙の例で言えば、便箋を 一枚ずつ別の封筒に入れ 1 、宛先、住所、送り主を書くようなもの。 郵便の場合、これによって輸送の大域的な経路 (どの集配局・中央局・中継局をとおって届くか) が確定する。
2.
各IPパケットにLAN内の転送を行うためのデータを付加して Ethernetパケットを作る。郵便の場合、郵便局間や 郵便局と家の間といった個別の移動には、封筒ごとの配達方法を メモした「箱」がある、と想像しよう。
1.
作られたEthernetパケットを電気信号にして送受信する。 郵便の場合は「自転車」や「徒歩」や「トラック」という 手段に相当する。
図 6: インターネットは郵便システムに似ている!?
\includegraphics[width=.9\textwidth]{ubintransport.eps}



Hiroyuki Kobayashi 平成19年6月7日