Visual C++プログラム管理について
Last update: <2004/03/13 17:34:36 +0900>
プログラムが増えてくると,それらの管理が困難になってきます.ここではVisualC++のプログラム管理方法について簡単に説明します.
- VisualC++では,プログラムの管理単位として「プロジェクト」という概念が用意されていました.さらにVisualC++ .netでは複数のプロジェクトをまとめることのできる「ソリューション」という概念も追加されました.
OpenGLプログラムを作成するためには,このプロジェクトをここに記した手順で設定しますが,毎回これをおこなうのは手間がかかります.
設定を回避するためには,ソリューション(プロジェクト)を丸ごとコピーする方法があります.エクスプローラなどでプロジェクト名がついたフォルダを中身ごと複製することによって,同じ設定を持つ新しいソリューション(プロジェクト)を作ることができます.
ただし複製したプロジェクトは作業状態(編集画面)も複製されています.新しく複製したプロジェクトで作業を開始する場合,編集中のファイルを十分確認の上,作業を開始して下さい.(古いプロジェクトのほうのファイルを編集している,ということもあります.)
- プログラムが大きくなってくると,機能別にソースファイルを分割したほうが,プログラムの見とおしが良くなり,作業効率,再利用性が向上します.この場合,一つのプロジェクトにソースファイルを追加していくことになります.プロジェクトにファイルを追加する方法は次の通りです.
- 下のスナップショットのように,表示をFileViewにして下さい.画面にこの表示がない場合は,表示=>ワークスペースで表示されます.
- "Source Files"の部分で右クリックをすると,メニューが現われます.ここで,「ファイルをフォルダに追加」を選択します.ファイルの選択画面が現れますので,追加したいファイルを選択して下さい.
- 新しいファイルを追加する場合は,メニューのファイル=>新規作成です.この時,「プロジェクトにファイルを追加」というチェックが入っていることを確認して下さい.
- ファイルが追加されたか確認するためには,"Source Files"の横にある"+"記号を押すことで中身を確認できます.
- 追加したファイルをプロジェクトから外す場合は,中身を確認している状態でファイルを選択し,Deleteキーを押します.この操作はプロジェクトから外すだけでファイルは消去されません.
- 同一プロジェクト内に存在する複数のソースファイルのうち,組み込みたいファイルを指定することもできます.ファイルを必要に応じて切り替えることにより,同一プロジェクト内に異なるプログラムを管理することができます.プロジェクトをコピーする方法とうまく使い分けて下さい.
- "Source Files"の部分で右クリックし,メニューの「設定」を選択します.
- 下図のようなウインドウが出ます.「一般」タブを押して,ビルドしたい(したくない)ファイルを選択し,右側の「このファイルをビルドしない」チェックで変更します.
- ファイルのアイコンに下向き矢印が入っているものが,ビルドの指定がされているソースファイルです.
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