研究内容
神谷 尚吾 (kamiya Shogo)
大阪工業大学大学院 情報科学研究科 情報科学専攻 博士前期課程
修士研究
絵文字メッセージの語順分析と語順に母語が及ぼす効果に関する研究
Analysis of the orders of pictogram messages and the effects of mother tongues on orders
絵文字は意味するものの形状を使ってその意味概念を理解させる記号であり,障害者生活支援や児童のための異文化コミュニケーションツールとしても活用されています.異文化コミュニケーションでの絵文字利用例として,複数の絵文字を並べることで文章そのものを表現することがあります.
本研究では,絵文字のみで構成される絵文字メッセージの語順に着目しました.
以下の2点を明らかにするためにオンライン絵文字実験を行いました.
- 絵文字メッセージの語順とメッセージ作成者の母語の関係
- 絵文字メッセージの語順と実験で示す写真や絵文字選択肢の関係
実験は英語または日本語を母語とする被験者を対象に行いました.その理由は,言語類型論ではSubject(主語)・Object(目的語)・Verb(述語/動詞)の3要素により言語が分類されています.そして世界の言語の約8割をSVO型(英語など),SOV型(日本語など)が占めていると言われているからです.
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研究成果は,絵文字メッセージを用いたコミュニケーションツールの設計に応用できると考えています.
関連資料
修士研究発表
研究発表
- 神谷尚吾,神田智子,高崎俊之. 様々な携帯デジタル機器のための絵文字コミュニケーションツールの開発. HAIシンポジウム2008,2008/12.(pdf)