日立グループで稼働する多くのシステムをサポート
セキュリティ管理や業務の効率化を図るコンピュータシステムの構築から保守・運用までを担う社内ITソリューションのシステムエンジニア。それが現在の私の仕事です。社内ITソリューションといえども、日立グループ全体で稼働するネットワーク上のシステムをサポートする仕事であるため、サーバ管理やワークスタイル改革、ITサービスの提供など担当分野は多岐にわたります。
研究室の学びが今の自分をつくっている
高校時代からコンピュータに興味がありました。高校の先輩から「システムエンジニアをめざすなら徹底的に基礎から学んだ方がいい」と聞いていたこともあり、授業内容やカリキュラムが充実していることを重視し、大阪工業大学を受験しました。
情報科学部がある枚方キャンパスへの通学には自宅からバスと電車あわせて乗り換え5回、片道2時間かかりましたが、乗り換え区間ごとに勉強、ゲーム、読書と決めて通学時間を効率よく使う工夫をしていました。普段の生活でもアルバイトをしたり、旅行に行ったりと、結構充実していたと思います。
情報システム学科では、1、2年次にC言語やJAVA言語プログラミングの基礎、ネットワーク設計などの授業がありました。入学前は、ついていけるかどうか心配していましたが、毎週出される課題をこなしていくことで鍛えられました。3年次には、仲間と協力しながらデータベースを構築。多忙な学生生活でしたが、大阪工業大学でのこのような日々があったから実践力を磨くことができたと思っています。
所属していた「社会基盤情報システム研究室」でお世話になった先生に言われた「自分の思いを持って勉強し、問題点を見つけて行動に起こしなさい」という言葉は、今も忘れられません。リーマンショックと重なり、就職活動の不安が大きかった時も、「君ならもっと上をめざせるはず」と言われ、発奮した結果、諦めずに就職活動を続けることができました。株式会社日立製作所へ入社できたのも、こうした恩師の後押しがあったからだと感謝しています。
「日立」の技術で世の中の不便を解決していく
「日立」といえば家電のイメージがある方も多いかと思いますが、それ以外の事業の幅は広く、鉄道やエレベータの製造、そしてシステム開発も手掛けており、システムエンジニアが活躍できる企業です。入社2年目に公共システム事業部で大きな自治体のインフラを担当し、ビッグプロジェクトへの夢が芽生えました。
現在は日立グループ内のサーバ管理や、タブレット端末サービスの提案を担当しています。将来は 大企業や自治体のインフラを手掛けた経験を生かすことで、世の中の不便を解決し、もっと快適にする「未来の当り前」を構築したいです。そのためには、もっと勉強を重ねていかなければなりません。また、自分が学んできた情報技術のソリューションにしても、株式会社日立製作所、日立グループの持っている歴史や伝統に積み重ねられた知見はもちろん、新しいものづくりへ果敢に挑戦する進取の気風と最先端の技術など、大きな意味で自分の会社のことを知り尽くすことも重要だと考えています。
大阪工業大学は、かけがえのない母校です
大学時代は、情報システムの専門性に加え、幅広い教養科目から選択して学べたのもよかったです。特に知的財産の知識は、システムエンジニアになって役立っています。大学選びの決め手となった充実したカリキュラム、これは自信を持ってお勧めできますし、意識をきちんと持って勉強すれば、夢がかなう大学です。
大阪工業大学は、現在の私を形づくってくれたかけがえのない母校であり、とても感謝しています。いつか、大学向けのWEB型図書館システムを提案したり、電子カルテシステムの導入において利便性に優れた高度なセキュリティを提案するなど、自分の仕事で大学に恩返ししたい、心からそう思っています。
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小さいころから日立に憧れていた。頑張った就職活動は、昨日のように思い出すそう。 -
現在の勤務地は、日本が世界に誇るサイバータウン・秋葉原にある。 -
卒業研究では、列車の運行情報提供システムの設計や鉄道模型を使ってのリアルなシミュレーションも行った。 -
■株式会社日立製作所/1910年、久原鉱業所日立鉱山付属の修理工場として発足。身近な家電製品から、ビジネスを支える情報通信システム、電力や交通といった社会インフラまで、幅広い事業を手掛けている日本最大の総合電機メーカー。ITビジネスサービス本部は、ITソリューションの開発と提供を通じて、日立グループの成長を支えている