展示資料『Drawings for a Living Architecture』

▲展示資料より『Drawings for a Living Architecture』色鉛筆画(左)と図面(右)
近代建築の向かうべき方向の主流が、合理性・機能性を追求する国際建築を目標とした時期にあって、ライトは人間性豊かな有機的建築を提唱し、それを実践した。
ライトは70年を超える建築家活動の間に計画案をも含めると800を超える膨大な仕事をした。本書は、そうした作品の図面を通じて、彼が目指した有機的建築の理想を知るうえで、
最も重要な図面集である。1885年から1958年までのオリジナルのスケッチや設計図が収載されており、ライトの建築家活動の全貌を知ることができる。
特に彼の個性的な図面として知られる色鉛筆での彩色が色刷りで再現されており、研究資料としても貴重な図面集である。
本書は、ライトの代表作として知られている別荘建築「カウフマン邸(落水荘)」の施主カウフマン財団の基金で出版され、同財団が大量に買い上げたことから、
市場に出回ることが少なく稀覯書となっている。
展示資料
『Drawings for a Living Architecture』 Frank Lloyd Wright著 Horizon Press