「March comes in like a lion, and goes out like a lamb.」

『3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去る。』
天候についてのイギリスのことわざです。
　日本でも、3月初めはちょっと暖かくなったと思ったら寒の戻りで雪がちらついたり、急な雨や突風に見舞われたりと天気が荒れがちです。やがてお彼岸を過ぎると日差しも風も柔らかになっていきます。春を迎える前には嵐を通らないといけない、と自然に諭されているかのようです。
　去年の3月、今の世界を想像した人はほぼいないでしょう。この1年、家にいる時間が増え人と会うことが減り、体も心も縮こまっていないでしょうか。ちょっと寒くても時々窓を開け、陽を浴び、空を見上げて深呼吸してください。人間も自然の一部。心身の暦を少しずつ春へと進めましょう。

学生相談室カウンセラー　山下 彩