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国際交流センターが国立台湾科技大学と国際PBLを実施

2024年9月6日

  • 京都で染料を用いた染物体験 京都で染料を用いた染物体験
  • 染料分子を合成し染色実験を行う様子 染料分子を合成し染色実験を行う様子
  • 修了証授与後の集合写真 修了証授与後の集合写真

大阪工業大学国際交流センターは、国立研究開発法人科学技術振興機構の2024 年度国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)の支援を受け、国立台湾科技大学から学生を受入れ、2024年7月28日〜8月3日まで大宮キャンパスで国際PBL(プロジェクトベースドラーニング)プログラムを実施しました。

プログラムテーマは「ものづくり技術体験からSDGs達成をめざす発展プログラム」。環境に配慮し持続可能な社会を構築することが重要課題である両国学生が、技術大国日本でのものづくり技術を理解し、SDGs達成への仕組みを構築し、先端科学技術体験を行いました。

プログラムは、全体オリエンテーションと両大学の大学紹介に続けて、参加者の自己紹介を行いました。また、大阪工業大学のキャンパスを見学しながら両大学生の交流を深めました。今回のプログラムのテーマとして、SDGs達成を目指して環境に配慮し、持続可能な社会を構築することを目標に設定し、ものづくり技術修得の一例として「染料科学と染色技術」にスポットを当てました。そのため有機化学や工業化学の基礎的知識を復習するためのレクチャーを行い、「SDGs、再生可能エネルギー技術、染料の化学」などをキーワードに講義を行いました。

次に、SDGs達成に向けたものづくり技術を学ぶ教育体験プログラムの一環として、実際に染料に用いる分子合成の一例としてオレンジIIの合成に取り組みました。比較的簡単な試薬と反応条件で鮮やかなオレンジ色の色素分子を合成することができ、有機合成技術の習得を達成できました。また、それを用いて、いろいろな繊維に対する染色に挑戦し、素材によって染まり方や発色が違うことを学ぶことができました。

次に、日本の文化体験および染色技術の体験を行うために京都市に向かいました。京都市にある丸益西村屋さんの京友禅染色体験工房で、いろいろな色の染料を用いたハンカチへの染色を行いました。京都の伝統工芸に触れるとともに、各学生諸君のセンスが発揮された作品を作成することができました。また、そこの担当者との議論の中で、合成染料やその他の添加物を使用することに対する環境への負荷や、廃棄物、排水などへの影響について、共有することができました。

最終日には、グループで成果発表のプレゼンテーションを作成し、報告会を開催しました。報告会では、本プログラムで得た学びや、今後各学生が専門分野でどのように発展させるかについても発表されました。
最後に、さくらサイエンスプログラムのご支援に心から感謝申し上げます。このプログラムを通じて、台湾科技大学と大阪工業大学の学術交流が今後も一層発展することは勿論、学生たちにとっては貴重な学びの機会となりました。

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