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ソーラーカーレース・白浜ECO-CARチャレンジ2024でレジェンド・クラス3位に入賞!

2024.10.15

  • 本学のソーラーカー「cielo」 本学のソーラーカー「cielo」
  • 念入りに車両チェックをする様子 念入りに車両チェックをする様子
  • 「TEAM REGALIA」のメンバーら 「TEAM REGALIA」のメンバーら

 10月5日、6日に和歌山県の旧南紀白浜空港で開催された「白浜ECO-CARチャレンジ2024」のソーラーカー部門レジェンド・クラスに、本学ソーラーカープロジェクトチーム「TEAM REGALIA」が出場しました。この大会は、エネルギー資源の枯渇や気候変動などの課題に対する解決策として、再生可能エネルギーの利用促進をアピールすることを目的に開催され、ソーラーカーは持続可能な未来を象徴する技術であり、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた道筋を示すものとして注目されています。

 「TEAM REGALIA」は、学生主体で活動するプロジェクトチームです。車体の設計・製作から部品調達、スポンサーとの交渉まで、すべて学生が主体となって運営しています。こうしたプロジェクトを通して、参加メンバーは技術力だけでなく、マネジメント能力やリーダーシップ、チーム運営を学び、実社会で役立つスキルを身につけています。学生たちは、ものづくりの楽しさとともに、チームとして目標に向かって取り組むやりがいや苦労を感じながら成長しています。

 今回の「TEAM REGALIA」が出場したレジェンド・クラスは、参加車両に高度な技術と大きなコストが求められる、上級向けのクラスです。このクラスでは、最先端のソーラーカー技術が競われ、非常に高度なエネルギーマネジメントや車両設計が重要となります。多くのチームが高性能な車両を開発し、技術力を駆使して戦うため、レベルの高い競技が展開されます。今回の大会に向け、車体は空力性能と効率的なエネルギー消費のバランスを追求した調整が進められてきました。併せて、無線システムの仕組みを更新し、リアルタイムでエネルギーの使用状況を把握しながら、エネルギーマネジメントの最適化を図りました。そして、昨年のパンクの経験を踏まえ、タイヤの加工と調整にも細心の注意を払い、万全の準備でレースに挑みました。

 今大会は、白浜エコカーチャレンジで初めて、すべてのHeat(1~3)が予定通りに実施されました。例年は天候不良による競技の中止がありましたが、今年は全競技が順調に行われ、チームにはより厳密なエネルギーマネジメントが求められました。
1日目の10月5日には、午前中に2時間耐久のHeat1、午後には3時間耐久のHeat2が行われました。時折小雨が降る中、「TEAM REGALIA」はHeat1で40周、Heat2で61周を走行し、安定したパフォーマンスを発揮しました。
一方でトラブルも発生しました。1日目終了後のバッテリー充電の際に、充電システムに問題が発生しました。そこで、他チームの協力も得て迅速に修理を行い、翌日のHeat3に向けた準備を整えました。この白浜会場で開催される大会では、トラブルによるタイムロスを最小限に抑えることが順位に大きく影響するため、柔軟かつ迅速な対応が求められます。
 2日目の10月6日は、快晴でソーラーカーに最適な環境の中、3時間耐久のHeat3が実施されました。レース途中に発生した細かなトラブルにもメンバーが臨機応変に対応し、大きな問題になることなくレースを完走することができました。その結果、レジェンド・クラス3位、総合4位という結果を収めました。

■参加学生たちの声
 「TEAM REGALIA」のメンバーたちは、今回のレースを通じて多くの経験を積みました。電装担当リーダーの小林輝誠さん(電気電子システム工学科2年)は「電装系によるトラブルを最小限に抑えることに注力して調整を進めてきました。試合中に予期せぬエラーが発生した際、チーム全員で的確に対応できたことが大きな成果でした」と手ごたえを感じられていました。
 チームリーダーの繁田充貴さん(電気電子システム工学科3年)は「これまで経験してきたことを踏まえ、多様なメンバーが所属するチームが効率的に機能するよう、取りまとめを意識してきました。」と語りました。
 今回で3回目の出場となる宮大岳さん(工学研究科電気電子・機械工学専攻1年)は、「トラブルがレース結果を大きく左右するこの大会に向け、チーム全員が安定した走行を目指し、試走や準備を重ねてきました。出場に向けた手続きや車両の整備も含めて、計画的に取り組むことが重要だと改めて実感しました。次の目標であるオーストラリアで開催される『Bridgestone World Solar Challenge』への参加に向けて新車体の開発を進め、上位入賞を目指していきます」と、今後の目標に向けて力強く語りました。

【大会結果(公式記録)】
<Heat1(2時間耐久)>
Total Time 2:01:52.206
Diff 3laps
Laps 40

<Heat2(3時間耐久)>
Total Time 3:00:03.981
Diff 4laps
Laps 61

<Heat3(3時間耐久)>
Total Time 3:02:43.391
Diff 12laps
Laps 51

<総合結果>
Total Time 8:04:39.578
Total Laps 152
Diff 16laps