
都市デザイン工学科
Civil Engineering and Urban Design
都市デザイン工学科では、「デザイン・計画領域」・「構造領域」・「コンクリート・材料領域」・「地盤領域」・「河川・海岸領域」の5領域をバランスよく学習し、都市を創造・整備する技術者に対して、必要な専門知識のみならず、自然環境に関する知識や応用力も併せて身に付けています。 特長的な点としては、企業や行政と共同研究を行うことで、各分野の専門家との“つながり”を重視しています。 また、その研究で得られた成果を積極的に学会等で発表することを支援しており、2017年度土木学会関西支部年次学術講演会では、私立大学としてトップクラスの発表件数を誇っています。

都市デザイン工学科
大山 理 学科長
研究者1 | 田中 耕司 教授
- 研究テーマ -
- 淀川や紀の川を対象とした現在気候値を用いた数値解析結果と観測データとの誤差分析と将来の温暖化予測値の補正方法の開発
- データ同化を用いた流量推定手法の開発と洪水予測手法の開発
- AIやデータ同化手法を使った中小河川の洪水予測手法や類似台風検索システムの開発
- 極値統計解析手法の開発と新宮川水系熊野川における極端豪雨への適用とその汎用化に向けた実用的な研究
- 極端な豪雨による災害(洪水・土砂)を想定した行政・住民の避難計画立案の実効性を向上させるための生活防災に焦点を絞った実践的研究
地球を構成している3つの圏域(大気圏、水圏、地圏)の一つである水圏に対して水工学の視点からのアプローチをしています。今後、温暖化が進行すると、気温上昇や無降雨期間の長期化による水資源の枯渇や極端な豪雨頻度の増加による洪水被害の増大が、我々の生活レベルや河川環境にどのような影響や適応(対策)が求められるのか、この問題に対して河川工学(水理学・水文学)から水の問題について社会に還元できる研究を実施しています。




研究者2 | 山口 行一 准教授
- 研究テーマ -
- 都市空間の賑わい創出に向けた歩行者・自転車の回遊行動の研究
- 都市空間における道に迷う要因とその改善策に関する研究
- スペースシンタックス理論を用いた道路空間のポテンシャルの計測
- 避難の円滑化に資する情報提供方法の開発
- 構造転換を見据えた地域の問題解決方法の構築
都市には機能があり、人はその機能を求めて移動し、その機能を体験します。働いたり、買い物したり、移動するという体験は、人にとって、とても重要なことです。これまで、都市の魅力を計測する研究や最短時間をもとにした移動経路に関わる研究が進められてきましたが、例えば、人気店もつ特別な魅力や、道に迷ったり、列に並んだり、ぶらぶら歩くことはうまく表現されていませんでした。空間のレイアウトと人の行動をセットにして研究することで、都市の空間的な課題について、実態を踏まえた具体的な提案を行うことを目指しています。



