
生命工学科
Biomedical Engineering
生命工学科では、生物の知見を医療やものづくりに役立てることを目的としています。わたしたちは生物の仕組みをしらべる技術を開発しました。疾患の早期診断、食品・機器の品質管理の技術が向上しました。次は生物の仕組みを模倣・創造できる新技術が必要です。それは、わたしたちの環境がさらに一変することを秘めています。医療分野では「再生医療、診断・治療薬」とモノづくりでは「バイオ燃料電池、液晶、培養食肉、酵素」の開発を行い、生活・医療・復旧の場にイノベーションを起こします。

生命工学科
川原 幸一 学科長
研究者1 | 藤里 俊哉 教授
- 研究テーマ -
- 三次元培養骨格筋のアクチュエータ応用
- 三次元培養骨格筋からの生理活性物質の産生
- 毛髪ケラチンを用いた自己細胞足場材料の開発
- 人工子宮内膜の開発と受精卵の生体外培養
再生医療技術を用いて筋肉や血管、皮膚など、様々な組織の生体外作製に取り組んでいます。用いる技術は、細胞を組み込む足場材料と細胞播種です。足場材料には、頭髪から採取したケラチンなどのタンパク質や、細胞を除去した脱細胞化動物組織を用います。筋肉組織では、小さいながらも電気刺激で収縮運動する組織の作製に成功しました。現在、マイクロロボットの筋肉部分に用いたり、筋肉から分泌される健康因子の解明、さらには食肉への応用を試みています。また、人工子宮内膜を用いた受精卵の体外培養にも精力的に取り組んでいます。




研究者2 | 大森 勇門 講師
- 研究テーマ -
- 発酵食品中のD-アミノ酸の機能解析とその応用
- 食品における結合態D-アミノ酸の機能解析
- 臨床・食品検査へ応用可能な酸化還元酵素の探索と機能解析
- 微生物を宿主とするウイルスの機能解析
微生物とそれらが持つ酵素(タンパク質)について機能解析を行い、産業や医療分野へ応用することを目的に研究を行っています。発酵食品の製造に関係する微生物や高温のような特殊な環境で生育できる微生物を対象にしています。またこれらの微生物が持つ酵素、特に、アミノ酸に関係する酵素について解析・改良して、食品や医療における新規センシング技術の開発を目指しています。他に高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、発酵食品中の成分分析を行い、その知見をもとに呈味性など食品機能の向上を図ることも目指しています。



