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学科長メッセージ
実世界の問題を扱う実践的な教育に込めた思い
実世界情報学科という名称は耳慣れないものですが、その源流はアメリカの国立科学財団が重要な研究分野として位置付けているサイバー(情報世界)・フィジカル(実世界)・システムにあります。現実世界(実世界)にある人・モノ・環境情報を集めてビッグデータとし、AIを活用して実世界の問題の解決方法を見つけ、その結果を実世界に戻してドローン・ロボットや機器類をプログラムで制御していきます。
実世界情報学科における学びは、入学直後からドローンを使った実践的な授業から始まります。これまでの情報科学部における教育の経験から、講義で学んだことをその場で自ら体験できる実践教育によって、学生の皆さんに学ぶことの意義を体感してもらいたいという意図があります。このように本学科では興味と意欲を持ってもらうことで、学生の成長を促す教育を提供してまいります。
実世界情報学科が扱うテーマは、企業にとってもAIをはじめとする最新の情報科学技術をいかに活用して社会課題を解決していくかというビジネスと直結するものです。そのためのAIやプログラミングの基本スキル、IoT (モノのインターネット)などの専門知識、実際の社会課題への取り組み経験を持つ学生は就職活動においても高いアピール力を持ちます。本学科においては、意欲を持たせて学生を成長させ、工大の強みである就職力と相まって、社会へ力強く飛び立たせていく所存です。
情報科学部 実世界情報学科長
酒澤 茂之 Sakazawa Shigeyuki
Feature特長
世界的な気候変動や新型コロナウイルス感染症の蔓延、さらに日本国内では人口減少や少子高齢化、経済成長の停滞など、国内外の課題は常に変化し、その数も増加の一途を辿っています。その一方で、AIをはじめとする情報技術の進化によって、ドローンや自動運転車といった便利な新技術も次々と生まれています。もし、実世界の情報をあらゆる課題の解決に活用できれば、SDGsの達成や便利で安全な社会づくりも実現できるはず。
そんな次代の技術者の養成をめざし、大阪工業大学情報科学部に実世界情報学科が誕生します。
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1年次からすぐにドローンやコンピューターを使いこなす実践的な授業
入学直後からドローンやソフトウェア・コンピュータを使いこなす授業がスタート。実世界の情報を取得するIoT(モノのインターネット)も学びます。1年次前期から後期にかけて「実世界情報入門」「コンピュータ入門」「IoT概論」などの授業を実施予定です。
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最先端のAI・人工知能を学ぶとともに必須のプログラミングも
入門を学んだあとは、プログラミングや人工知能の基礎を学習。1年後期から2年次前期にかけて「C演習Ⅰ・Ⅱ」「人工知能」などの授業に取り組みます。マーカーを用いたドローンの動作制御にも取り組むなど、実践的な体験が確かな理解を支えます。
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1年次は個別サポートを。
3年次以降はより実践的なゼミへ入学直後にオンラインツールのトレーニングや少人数グループでのゼミでフルサポート。プログラミング系の演習も先輩学生が支援してくれるので安心です。3年次で研究室に配属になり、早期に教員から指導が受けられ、4年次からの卒業研究へとつながります。
実世界情報学科3つの方針
Facility施設紹介
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「枚方」にそびえ立つ
広大なキャンパス。大阪北東部に位置する広大なキャンパスには、情報科学に関する施設が充実しています。
閑静な住宅街に囲まれた落ち着いた環境で、学修や課外活動ができます。 -
社会とつながり、未来を変える
「DXフィールド」が誕生スマートモビリティサービスの実践的研究・教育・学内ベンチャー発祥の拠点とします。実世界の情報を収集・データ分析後、バーチャル空間における再現等の教育・研究を行う情報科学部における多様な探究と視点に立った学理追求を行い、豊かな創造性を育ませる源となるにふさわしい施設として整備しています。
Q&Aよくあるご質問
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実世界情報学科は、どのような学科ですか?他学科と比べてどのような特徴がありますか。
実世界で起きている様々な課題を情報科学技術で解決する力を身につける学科です。プログラミングやAIを活用するスキルが身につく点は情報科学部共通ですが、実世界情報学科では、実世界の課題を対象にAIを始めとする情報科学技術をドローン・ロボットや様々な環境機器の制御に使うなどの応用的な取り組みに特長があります。 -
新しい学科ですが、どのような就職先になりますか?
新設学科ですが情報科学部全体としての就職支援が行われますので、これまでの実績どおりの高い就職率(98.8%:2023年)を見込んでいます。プログラミングやAI活用のスキルが活かせるIT(情報技術)企業やソフトウェア開発企業をはじめとして、IoT(モノのインターネット)を活用する電子機器製造企業などが想定されます。 -
ドローンの操縦についてどのような技術を身につけることができますか?
実世界情報入門等の授業でドローンを操縦するために必要な法律や操縦技術の基礎を学ぶことができ、また、研究プロジェクトに参加して、連携しているドローンスクールから学科試験や操縦技術に関するアドバイス等を受けることや、新施設のDXフィールドを活用することでドローンの操縦技術を練習することができます。それらを通じて訓練を積めば、国家資格である「無人航空機の操縦者技能証明制度(操縦ライセンス制度)」も目指すことができます。 -
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