大阪工業大学

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大学紹介 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進に向けて

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進に向けて

大阪工業大学
学長 井上 晋

 大阪工業大学は、1922年にその前身である関西工学専修学校が、「世のため、人のため、地域のため、理論に裏付けられた実践的技術をもち、 現場で活躍できる専門職業人を育成する」という建学の精神に基づき創設されて以来、社会・時代の要請に応え、 新しい知的・技術的創造を 目指す開拓者精神にあふれた専門職業人を育成することに努めてきました。
 
 この理念のもと、遵守すべき学校法人常翔学園行動規範において「教育・指導に対する姿勢」および「人権・人格の尊重」ならびに「健全で明るい職場づくり」を掲げ、ダイバーシティ・エクイティ & インクルージョン の実現に向けて取り組むため、「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進にかかる基本理念と基本方針」および「大阪工業大学における性的志向と性自認等の多様性に関する対応ガイドライン」を策定しました。これらに基づき、本学はすべての学生および教職員の多様性が尊重され、その個性と能力とを最大限に発揮できるよう、教育・研究環境の整備と意識啓発を通じた人材育成に取り組んでいます。

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進にかかる基本理念と基本方針

1.基本理念

 大阪工業大学は、「世のため、人のため、地域のため、理論に裏付けられた実践的技術をもち、現場で活躍できる専門職業人を育成する。」を建学の精神とし、教育の理念に「社会・時代の要請に応え、専門学術の基礎と実践的応用力を身に付けるとともに、広い視野と豊かな人間性を涵養し、新しい知的・技術的創造を目指す開拓者精神にあふれた、専門職業人を育成する」と定めています。
 この理念のもと、遵守すべき学校法人常翔学園行動規範において「教育・指導に対する姿勢」および「人権・人格の尊重」ならびに「健全で明るい職場づくり」を掲げ、ダイバーシティ・エクイティ & インクルージョン の実現に向けて、すべての学生および教職員の多様性が尊重され、その個性と能力とを最大限に発揮できるよう、教育・研究環境の整備と意識啓発を通じた人材育成に取り組んでいます。

2.基本方針 

  1. 大阪工業大学は、ダイバーシティ・エクイエティ&インクルージョン推進に関する意識を啓発し、本学の意思決定においては、構成員の多様な意見が尊重されるよう努力します。
  2. 大阪工業大学は、すべての構成員がその個性と能力を最大限発揮できるように、学修・教育・研究・就労環境の整備を進めます。
  3. 大阪工業大学は、ダイバーシティ・エクイエティ&インクリュージョンの視点に立った人材育成を推進します。
以上

大阪工業大学における性的指向と性自認等の多様性 に関する対応ガイドライン

 大阪工業大学は、建学の精神と教育理念のもと、広い視野と豊かな人間性を涵養し、新しい知的・技術的創造を目指す開拓者精神にあふれた、専門職業人の育成をめざしていくことを掲げています。
 こうした理念のもと、本学では多様性の一環である性的指向と性自認等の多様性を尊重し、学生生活を送る上で精神的な苦痛や不利益が生じることのないように努めていきます。
    
  • 性的指向や性自認等に関する情報や、その開示・非開示、また、それらの表現等はすべて本人の意思決定を尊重します。
  • 多様な性のあり方を理由とする差別やハラスメントを防止し、排除します。
  • 多様な性のあり方について理解を深めるため、必要な情報の提供、啓発に取り組みます。
  • 性の多様性に関わらず、安心して教育研究活動ができるように環境の整備に取り組みます。


1.現状における具体的な対応方針

(1)氏名表記方法、通称名の使用等
 本学のキャンパスで過ごすにあたり、ご自分がどのような氏名や呼称に基づいて他者から認識されたいかを選択することができます。この項目では、氏名や性別など、個人情報の取り扱い状況および柔軟な調整のあり方を記載しています。

①氏名表記方法、通称名の使用について
 本学では学籍簿、学生証、学位記ならびに各種証明書等に記載する学生の氏名の表記は、原則として「戸籍上の氏名」としています。ただし、本人の申し出により、これらについて自認する性に基づく通称名を使用することができます。
学内で通称名を使用したい場合は、各キャンパスの教務担当部署へお問合せください。申請書類の記入・提出を経て、「通称名等使用承認通知書」が交付されます。それに合わせて学生証や学生情報システムの学籍データも更新されることになります。もちろん、通称名使用に関する相談情報は、厳重に秘匿されます。
なお、通称名と戸籍名との違いについて説明を求められることがあるかもしれません。その際には、先の「通称名等使用承認通知書」を提示するなどし、基本的には本人が説明するようにしてください。必要があれば、本学の文書等において通称名の使用を認められている旨の証明書を交付(手数料が必要)することも可能です。
 
②性別情報について
 本学では、戸籍上の性別を登録・管理しています。戸籍上の性別を変更した場合は、「変更届」を提出し、変更手続を行ってください。当事者の意図しない形で本人の性別情報が公表されることがないよう、性別情報を慎重に取り扱うべく、下記の取り組みを推進していきます。
 イ. 学生に配布・開示する情報(名簿等)については原則、性別欄を除くよう周知します。
 ロ.  会議資料等における性別情報記載の必要性を改めて検証し、これの削除・記載方法の変更を進めます。
 
(2)証明書
 各種書類への性別記載の必要性については今後も検討を進め、在学中に学生が記入する書類や各種調査において、原則として性別欄を設けないように環境整備していきます。ただし、「入学手続き書類」や「健康管理に関わる情報」などは性別欄記入を廃止できません。その場合は、「男」「女」に加えて「その他」の欄を設けるなどの工夫を検討していきます。

①証明書等について
 本学が発行する各種証明書について、健康診断証明書および他機関指定様式で性別の記載が必要なものを除き、性別を記載しません。
 
②卒業後の証明書
 卒業後の証明書は「卒業時(離籍時)の氏名」で発行しています。しかし卒業後に改姓後の氏名での発行を希望する場合は、戸籍記載事項に関する変更届に、戸籍抄本等を添えて、来学または郵送等により取扱窓口までご提出いただくことにより対応可能です。

(3)授業
 授業によっては、学生の皆さんが不安を感じる環境や条件があるかもしれません。この項目では、授業において不安を誘発する可能性がある状況と、それに対する柔軟な調整のあり方を記載しています。

①呼称 
 性別を問わず共通の呼称である「さん」の使用を推奨します。外国名の学生についても呼称を「さん」で統一することを推奨します。

②授業運営(グループ分け)
 性別を基準にしたグループ分けが不必要に行われないように周知します。

③実技、実験、実習、インターンシップ、留学等について
 体育実技、実験、実習について、個別相談に応じます。男女のグループ分け、男女別のルール、用具の使用、服装等について相談することができます。

④学外実習(教育実習等)について
 実習の受け入れ先の状況によって必ずしも希望に沿うことができるとは限りませんが、トイレや更衣室、服装等について相談することができます。

(4)健康診断 
 定期健康診断は、基本的に男女別の日程で実施していますが、個別対応について事前に相談することができます。

(5)施設利用 
 本学では、学生の皆さんにとって安心できる、居心地がよいキャンパス創りを目指しています。この項目では、施設利用などに関する情報や選択肢などを記載しています。

①トイレ
 「男女別トイレ」および誰もが利用できる「バリアフリートイレ」を設置しています。バリアフリートイレは独立して設置されています。バリアフリートイレの場所は学生便覧等で確認してください。今後も本学では、学生の皆さんそれぞれが、希望に応じたトイレを安心して使用できるよう、環境整備を進めます。

②更衣室
 今後、個室型の更衣室を設置する等の環境整備に取り組みます。現状では、一部のトイレ内にフィッティングボードを設置しているので、そちらを使用してください。

③宿泊施設
 本学が有する宿泊施設の利用においては、必ずしも希望に添えるとは限りませんが、事前に相談することができます。

(6)式典等における服装
 入学宣誓式・学位記授与式には、それぞれのアイデンティティに基づいた服装で参加することができます。ただし、大学生活のスタート、あるいは、締めくくりの大切な式典であることを踏まえ、ふさわしい服装や身なりで参加してください。
 
 
(7)課外活動 
 課外活動について、本人と個別相談のうえ、個別対応しています。更衣室の使用、他の学生との身体的接触における配慮等について、事前に相談することができます。
  
(8)就職活動  
 2017年に経済産業省が「ダイバーシティ2.0行動ガイドライン」を、日本経済団体連合会が「ダイバーシティ・インクルージョン社会の実現に向けて」をそれぞれ公表し、ダイバーシティの推進に向けた企業の取り組むべき行動や方向性が示されました。各企業や団体においても具体的に社内規定への明記、職場環境の整備、採用活動における外国人留学生、障害学生、LGBT等へ配慮する取り組みが徐々に進んでいます。本学において学内で開催する就職ガイダンスやセミナーの参加については、これらに配慮し、スーツ等の着用を求めることはありません。また、大学指定の履歴書に性別を記載する項目もありません。ただし、学内外で実施される企業説明会への参加や企業の面接試験に臨む場合のスーツの着用については、強制するものではありませんが、面接官の第一印象等の観点からスーツの着用をお勧めします。これらの採用に関する相談事については、各キャンパスのキャリア支援課にご相談ください。

(9)国際交流  
 キャンパス内外の国際交流にあたっては事前に交流先の文化・人種・民族・言語・宗教・法律・制度・風習などを調べ、多様な価値観があることを理解しておくことをお勧めします。大学で募集する留学プログラムにおける交流先との学習、生活環境についての情報提供、支援体制などは下記相談窓口で確認することができます。

(10)統計調査等
 大学として、必要と認められる調査、分析のために性別情報を収集することがありますが、個人を特定して性別情報を公開することはありません。
 
2.ハラスメントについて
 本学では、「人権侵害の防止に関する規定」により、性のあり方を理由にした差別・ハラスメンントを防止し排除します。「性的な言動」はセクシャル・ハラスメントとなりますが、個々の性のあり方に対して侮辱、差別、嫌悪感を含む言動・態度もハラスメントとみなされることがあります。また「男らしい」「女らしい」などはセクシャル・ハラスメントの原因や背景になります。ほかにも体型、容姿、婚姻、服装などに関する発言には十分注意してください。
 性的指向、性自認などの情報は個人情報であり、これを本人の了承を得ずに他者が公表すること(アウティング)はパワー・ハラスメントにあたる場合があります。
3.学内相談窓口
窓口部署 対応内容
教務課
(大宮キャンパス1号館2階)
学生証、授業、試験、学生名簿、成績票、教職、成績・学籍に関する証明書、学位記、修了証書ほか
 学生課
(大宮キャンパス1号館2階)
課外活動、カウンセリング、障害学生の修学支援ほか
 厚生課
(大宮キャンパス1号館2階)
奨学金、学割・通学証明書、アルバイト、外国人留学生・帰国子女ほか
 保健室
(大宮キャンパス2号館1階、
梅田キャンパス4階、
枚方キャンパス1号館1階)
 健康診断、健康診断証明書、健康相談ほか
 キャリア支援課
(大宮キャンパス8号館1階、
梅田キャンパス7階、
枚方キャンパス1号館1階)
 就職活動、インターンシップ、キャリア教育、エクステンション講座ほか
国際交流センター
(大宮キャンパスChast1階)
海外留学ほか
 ロボティクス&デザイン工学部事務室
(梅田キャンパス7階)
 学生証、授業、試験、学生名簿、成績票、教職、成績・学籍に関する証明書、学位記、修了証書、課外活動、カウンセリング、障害学生の修学支援、奨学金、学割・通学証明書、アルバイト、外国人留学生・帰国子女ほか
 情報科学部事務室
(枚方キャンパス1号館1階)


用語説明
用語 説明
性的指向 恋愛・性愛の対象がいずれの性別を対象にするかというものです。そして、性の指向は人によって様々で、異性を好きになる人、同性を好きになる人、好きになる相手の性別を問わない人、男性・女性どちらに対しても恋愛感情をあまり抱かないという人がいます。
性自認 自己の性別についての認識のことをいうものです。生物学的・身体的な性、出生時の戸籍上の性と、性自認が一致しない人をトランスジェンダー といいます。 生物学的な性が男性で性自認が女性、生物学的な性が女性で性自認が男性といった場合 があり、身体的な性に違和感を持つ人もいます。
LGBTQ レズビアン(Lesbian/女性同性愛者)・ゲイ(Gay/男性同性愛者)・バイセクシュアル(Bisexual/両性愛者)・トランスジェンダー(Transgender/生まれ持った身体の性別と、その人が認識する自分の性別(性自認)が異なる人)・クィア/クエスチョニング(Queer/Questioning/自分自身の性的指向や性自認がはっきりしていない人、または意図的に決めていない人)の頭文字をとった単語です。
SOGI Sexual Orientation(性的指向)とGender Identity(性自認)の英語の頭文字をとった言葉です。LGBTQが特定のマイノリティの性的なあり方やそうしたマイノリティ集団を示す概念であるのに対して、異性愛者やシスジェンダーを含む全ての人にかかわる包括的な概念です。
アウティング 本人自らLGBTQであることをカミングアウト(公言)されたことや内容について、本人から了解を得ずに、性的指向や性自認を第三者が公に暴露することです。
以上

-社会の多様性拡充に向けた女子学生人材の育成強化について—

 大阪工業大学は、2024年度より「女子特別推薦入試」による入学生受け入れを開始しています。

 本学は開設以来、社会の動向や時代の要請に応じた多様な人材を受け入れ、その育成に努めてまいりました。当初から夜間部を設置し、社会人教育に 力を注いできたことは象徴的です。その後100年間、多彩な工学分野での活躍を志す多様な人材に学修機会を提供し、11万人を超える”現場で活躍できる”卒業生を輩出し、国内外の社会の多面的な発展に寄与してきました。その社会の発展の軌跡の中には、本学の女子卒業生の足跡も刻まれていると自負しています。

 現在、本学学生の中で女子が占める割合は、学科あるいは学年によって3~4割に上る分野もありますが、全学で平均すると例年15%程度です。これは、日本国内の工学系学生における女子比率とほぼ一致しています。しかし本学の女子学生の中には、正課授業はもちろん、全国有数の実力を誇る学生プロジェクトや課外活動などでリーダー的存在として活発に活動する学生もいます。また、卒業後も各界において卓越した実力を発揮している女性も少なくありません。女性人材の登用を求めて近年の日本や世界で主張されている声を聞くまでもなく、本学においてはすでに、今後の組織や社会の活性化に向けて女性の能力や視点が不可欠であることは、一つの実体験であると言えます。

 今後も本学は、多様性あふれる教育研究環境の充実を図ることで、多面的な観点から知的・技術的創造を実現でき、確かな人間力を備えた専門職業人を養成してまいります。学修者だけでなく教員・研究者の多様性についても拡充を図り、構成員全員が学修や教.育・研究に取り組みやすく、実力を発揮できるキャンパス環境整備に、これまで以上に努めていく所存です。こうした本学の取り組みが、理工系女子人材の育成にとどまらず、やがて社会全体の多様性向上につながることを期待しています。

入学に向けての支援について

◆オープンキャンパスで疑問や不安におこたえします

 友達づくりやキャンパスでの過ごし方などの不安解消を目的として、オープンキャンパスに来場された女子 生徒とその保護者を対象としたイベントを開催しています。ここでは、理工学系を目指したきっかけやキャン パスライフなど、在学生である先輩女子学生とゆっくりお話しできる機会を設けています。これ から進路を決める女子生徒に対して、疑問や不安に思っていることを解消したり、大阪工業大学で学ぶことを イメージするための一助としています。

◆入学前に友人との関係づくりをサポートします

 女子特別推薦入試など、早い段階で本学への進学を決めた女子生徒の皆さまに入学後のスムーズな学生生活の スタートを目的として、入学前女子懇談会を開催しています。
 2023年3月に開催した懇談会では、44人の参加者と各学部の女性教員、先輩学生が梅田キャンパス21階の菜の花食堂 で座談会を実施しました。参加者の方々は開始直後は緊張していた様子でしたが、プログラムを通じて徐々に緊張 がほぐれ、和気あいあいとした雰囲気の中、入学予定の学部・学科の垣根を越えて交流しました。終了後のアンケ ートでは、参加者の約90%が「入学後の大学生活等に対する不安や疑問が解消された」と回答し、「楽しい時間が過 ごせた」「先輩女子学生の話が入学後に向けて役に立った」等の感想がみられました。

入学後の支援について

◆学生個々の成長を支える学びの場と体制を用意しています

 大阪工業大学に在籍する7,000人以上の学生に向け、「7,000通り以上」のきめ細かな教育支援を実施するべく、各 学部・学科と教育センターをはじめとした多様なセクションが連携し、さまざまな学びの場を用意しています。正課授業 と各種課外講座・課外活動・個別相談など学生の学びを多方面から支える仕組み、基礎から発展まで、理論から実践 までを幅広くカバーする教育システムにより、学生個々のニーズに応えるサポート体制を整えています。

◆学生の皆さんの自律成長に繋げる学習習慣の獲得をサポートしています

 大阪工業大学では、「数学の問題が解けない…」「物理が難しくて授業についていけない…」「英語がどう も苦手…」という学生の皆さんの悩みを解決し、相談する窓口として、各キャンパスに教育センターを設置してい ます。
 教育センターでは、担当の教員および学生チューターが、親身に指導し、学生の皆さんの疑問や不安の解決をお 手伝いします。
 学生のチューターには女子学生も活躍しており、全ての学生の皆さんが、継続的な学修習慣の獲得を目指し、自 己成長を遂げていけるチカラとなる「自律」を身につけるサポートをしています。また、応用力を身につける講座 も開設していることから、皆さんの個々の学力に合わせた学修支援を実現しています。

◆女子学生を対象としたキャリア支援を行います

 2023年度は、「在学中に準備できる習慣として身につけるべきマナー講座」をテーマにしたセミナーを主に女 子学生を対象として大宮キャンパスおよび梅田キャンパスで開催しました。このセミナーは、フリーアナウンサ ー兼大阪工業大学客員教授である八木早希氏より、社会での活躍に向けて「在学中から準備できること」や「習 慣として身につけるべきマナー」「印象の良い話し方」など助言をいただくキャリア教育の一環として実施しま した。セミナーの後半には質疑応答の時間を設け、学生からは「周囲の人をうまく頼る方法」や「気持ちを強く 保つ方法」など多くの質問が投げかけられ、八木氏が一つ一つ丁寧に回答しました。参加学生からは「自分のた めになることばかりで、自分が不安に思っていた部分も解消できたので参加できてよかった」などの感想が聞か れました。
 枚方キャンパスでは、2023年度から女子学生を対象に「女子学生キャリアセミナー」を開催しています。この セミナーの前半には、本学の卒業生が「大学での学びがどのように社会で活かされているか」や「就職活動に対 して、あるいは、卒業研究に対して、どのように向き合ってきたか」などをお話いただき、後半では、卒業生、 女性教職員、現役の女子学生によるパネルディスカッションや懇親会などを実施しています。学生の皆さんは、 進路を考えるにあたっての参考の機会となっています。


◆交流の場を提供しています

 大阪工業大学の国際交流の拠点、大宮キャンパスLanguage Learning Center(LLC)は、英語学習のための英語空間 であるだけでなく、1階および3階は自由に団らんできるフリースペースとして開放しています。2階にはネイティ ブスタッフが常駐し、さまざまな英語教材も利用できます。英語での会話練習や留学準備のための学習プランのアド バイスを受けることもできます。
 2023年度に国際交流プログラムに参加した学生の延べ人数は639人で、このうち女子学生の参加者は206人(32%) を占めます。上記のLLC学生スタッフは15人中8人(53%)が女子であることからも、国際交流における女性の活躍が 目立っています。

◆課外活動でたくさんの学生が活躍しています

 プロジェクト活動やクラブ活動などの課外活動は、大学生活におけるさまざまな経験の場であり、また、社会で活躍する ためのコミュニケーション力などの育成の貴重な機会となっています。中には、学術系クラブ(土木文化研究部、電気 科学研究部、応用化学研究部)やものづくりプロジェクト(人力飛行機、ソーラー、フォーミュラー、ロボット)など、 専門的な知識の涵養に繋がる課外活動もあります。
 機電系(機械工学・電気工学・電子工学)の専門知識を多く必要とするものづくりプロジェクトにおいても、例えば、機電系分野と異なる学科の女子学 生が人力飛行機プロジェクトでリーダーを務めるなど、所属学科の枠を超えて活躍しています。
 また、ウィンドアンサンブルなど多くの女子学生が参加するクラブ活動もあります。学生の皆さんが大学4年間でや りたいことを実現し、充実した学生生活をすごすことができる環境を整えています。

◆学生生活の疑問や不安にこたえ、安心をサポートします

 大学での学修、進路のこと、課外活動のこと、皆さんの学生生活において、教職員が疑問や不安に応えるさまざまなサポート 体制を整えています。その他、例えば学生生活の不安などについても、相談窓口となる学生課や学生相談室の女性スタッフに 相談することができます。


  • ダイバーシティ関連科目
     
    ダイバーシティに関して様々な側面から、その本質を学ぶことができる科目を開講しています。


    区分 科目名 学部 学科 学年 担当者 授業回 テーマ



    日本の文化と社会Ⅰ 全学部 全学科 2 大谷 真弓 11 日本におけるLGBTの実情





    国際関係論 工学部 全学科 2 川田 進 10 【表現の自由とヘイトスピーチ】
    歌手・忌野清志郎はなぜ「君が代」をロックで歌ったのか?民族差別のスピーチは許されるのか?
    心理学 工学部 全学科 2 大谷 真弓 6 心と身体 ~転換性障害・心身症・身体症状の読み方~
    建築法規 工学部 都市デザイン工学科 4 田村 元 13 災害と建築・人に優しい建築物
    空間デザイン 工学部 都市デザイン工学科 3 田中 一成 13 ディテールのデザインの理論と手法2
    世界と人間 工学部 都市デザイン工学科 1 川田 進
    内田 浩明
    3 【国際理解(3) 】
    イスラーム世界入門・文化の多様性
    建築計画Ⅱ 工学部 建築学科 2 吉田 哲 12 社会的包摂へ向けたデザイン
    世界と人間 工学部 建築学科 1 松浦 清
    西山 由理花
    12 歴史学とジェンダー
    世界と人間 工学部 機械工学科 1 川田 進
    内田 浩明
    3 【国際理解(3) 】
    イスラーム世界入門・文化の多様性
    世界と人間 工学部 電気電子システム工学科 1 川田 進
    内田 浩明
    3 【国際理解(3) 】
    イスラーム世界入門・文化の多様性
    世界と人間 工学部 電子情報システム工学科 1 西山 由理花
    上久保 敏
    5 歴史学とジェンダー
    世界と人間 工学部 環境工学科 1 西山 由理花
    大谷 真弓
    5 歴史学とジェンダー
    公衆衛生学 工学部 生命工学科 3 細見 亮太 14 保健制度(2)成人保健、障害者対策、社会保障制度
















    人文社会特殊講義 ロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科
    システムデザイン工学科
    空間デザイン学科
    3 上久保 敏 13 格差があるからイヤになる、格差があるからやる気が出る。色々言うけど、格差なんて無くなりはせん罠。
    工学倫理 ロボティクス&
    デザイン工学部
    ロボット工学科
    システムデザイン工学科
    空間デザイン学科
    1 今井 美樹
    吉川 雅博
    井上 明
    福原 和則
    西應 浩司
    7 環境保全と倫理
    多様性社会と技術者倫理
    基礎情報処理 ロボティクス&
    デザイン工学部
    ロボット工学科
    システムデザイン工学科
    空間デザイン学科
    1 井上 明 12 ヒューマンインタフェース
    デザイン工学概論 ロボティクス&
    デザイン工学部
    システムデザイン工学科 2 横山 広充 8 デザイン工学が切り拓く社会と産業(1)
    ヒューマンインタラクション ロボティクス&
    デザイン工学部
    システムデザイン工学科 3 小野山 博之 11 ユニバーサルデザイン
    デザイン論Ⅲ ロボティクス&
    デザイン工学部
    空間デザイン学科 3 白髪 誠一
    今井 美樹
    西應 浩司
    福原 和則
    益岡 了
    赤井 愛
    妻木 宣嗣
    中村 卓
    増岡 亮
    山本 麻子
    三浦 慎司
    2 インクルーシブデザイン
    (プロダクトデザイン)
    人間工学 ロボティクス&
    デザイン工学部
    空間デザイン学科 2 土井 俊央 6 インクルージョンとユニバーサルデザイン
    7 ユニバーサルデザインやアクセシビリティの取り組み
    情報デザイン論 ロボティクス&
    デザイン工学部
    空間デザイン学科 2 益岡 了 10 書体デザインの今日的な課題(1)
    AI・XR応用 ロボティクス&
    デザイン工学部
    システムデザイン工学科 3 瀨尾 昌孝 7 ヘルスケア分野におけるXR応用







    倫理学基礎 情報科学部 データサイエンス学科
    実世界情報学科
    情報知能学科
    情報システム学科
    情報メディア学科
    ネットワークデザイン学科
    1 雨宮 徹 2 II. 規範について
    ヒューマンインタフェース 情報科学部 情報システム学科
    情報メディア学科
    ネットワークデザイン学科
    3 神田 智子 9 ユニバーサルデザイン








    ライフステージと法 知的財産学部 知的財産学科 3 望月 孝洋 9 労働条件—賃金、労働時間、休暇等(労働法②)
    憲法Ⅱ 知的財産学部 知的財産学科 2 望月 孝洋 1 人権総論(1)—人権とは何か
    国際関係法 知的財産学部 知的財産学科 3 松井 章浩 3 国際社会における人権 1
    法学英語基礎Ⅱ 知的財産学部 知的財産学科 2 井村 誠 6 Gender and racial equality laws
    (ジェンダーと人種の平等に関する法)
    心理学 知的財産学部 知的財産学科 2 大谷 真弓 8 青年期
    自我同一性・モラトリアム・アパシー




    教育原論 全学部 教職 全学科 2 疋田 祥人 10 新しい時代に向けての教育Ⅰ(男女平等・ジェンダーと教育)
    教育行政 全学部 教職
    全学科
    3 疋田 祥人 12 特別支援教育
    人間発達と人権 全学部 教職 2 恩庄 澄 12 ジェンダー問題を考える
    教育相談 全学部 教職 2 酒井 恵子 9 発達障害児の不登校事例におけるゲーム的介入
    教育心理学 全学部 教職 2 酒井 恵子 11 個性と個人差の理解(1)
    特別支援教育 全学部 教職 2 長谷川 陽一
    酒井 恵子
    6 障害の理解と支援方法1(LD・ADHD)
    アセスメントの重要性
    福祉教育概論 工学部
    情報科学部
    教職 3 酒井 恵子
    疋田 祥人
    澤田 俊也
    田中 謙介
    6 障害者福祉の現状と課題
    技術科教育法a 工学部
    ロボティクス&
    デザイン工学部
    教職
    (対象学科)
    機械工学科
    ロボティクス&
    デザイン工学部全学科
    2 疋田 祥人
    辰巳 育男
    6 障がいのある子への技術教育
    職業指導A 工学部
    ロボティクス&
    デザイン工学部
    教職 3 辰巳 育男 7 雇用と労働のあり方をさぐる(2)
    職業指導B 工学部
    ロボティクス&
    デザイン工学部
    教職 3 酒井 恵子 7 青年期における友人関係(2):友人関係の多様性





    • 学部・学科により受講できる科目は異なります。
    • シラバスは変更が生じる可能性があります。
    • 履修にあたっては、シラバスを確認し、履修申請要領を確認して履修してください。

全国ダイバーシティネットワーク

本学は 全国ダイバーシティネットワーク に参画しています。