学科長メッセージ
Feature特長
産業や社会の基盤となる情報システム、皆さんの生活を支え豊かにするWebやスマートフォンで動作するアプリケーション。それらの基本から応用までを幅広く学び、社会のあらゆる場面で役に立つ汎用的な実力を養います。
具体的には、「ソフトウェア開発技術」・「システム構築技術」・「抽象化技術」を教育の三本柱と位置付け、ソフトウェア・ハードウェアをはじめ、プログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティなどの情報コア技術を中心に学び、システムエンジニア(SE)に求められる「情報システムの提案・設計・開発・運用管理を行う力」を身に付けます。
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ソフトウェア開発技術
ソフトウェアは情報システムを構成するための基礎となります。コンピュータに望みの処理をさせるための技術やソフトウェアを効率良く開発する技術、それらに関連する理論を学びます。
例)プログラミング系演習、ソフトウェア工学、データ構造とアルゴリズム、プログラミング言語論、データベースシステム、オペレーティングシステム -
システム構築技術
情報システムは複数のソフトウェアとハードウェアの集合体です。個々の要素技術とそれらを連係させる技術、そしてそれらを応用する技術について学びます。
例)システム工学、ネットワーク、セキュリティ、計算機アーキテクチャ、Webサービス、情報技術応用システム -
抽象化技術
複雑な対象を複雑なまま扱っていては良い情報システムは構成できません。対象から本質的な部分だけを取り出して単純化して考える技術が重要です。
例)情報数学、グラフ理論、オートマトン、モデリングとシミュレーション、数学系科目、物理系科目
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ピックアップ授業
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基礎からじっくり学ぶプログラミング(演習)
情報システムの開発にはプログラミングが必須です。1年次のプログラミング演習は初めてプログラミングを学ぶ人を想定した内容であり、徐々に高度な内容になっていきます。3年次には簡単なゲームプログラムの開発を題材として、ソフトウェア開発の一連の工程を経験します。【C演習I・II、Java演習、ソフトウェア工学演習】
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ソフトウェアを効率良く開発する技術
情報システムを構築するためには単にプログラミング技術を学ぶだけでは不十分です。高品質なソフトウェアを開発するための設計技法、開発プロセス、抽象化技法、およびチームで開発するための方法論を身に付けます。【ソフトウェア工学I・II】
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システムエンジニアのためのWebアプリケーション開発
これまで学習してきたプログラミング技術、データベース技術、ソフトウェアを効率よく開発する技術などを組み合わせて、チームでWebアプリケーションを開発します。実際にビジネス現場でも使われている様々な開発環境を利用し、自由な題材で(ゲームWebアプリを開発するチームもいます)Webアプリを開発し、大勢の前で発表することでシステムエンジニアとしての能力を磨きます。【情報システム応用演習】
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学生主体のプロジェクト
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競技プログラミングチーム(学生プロジェクト)
ICPCという国際大学対抗プログラミングコンテストへの出場を通して高度なプログラミング能力を身に付けることを目指します。国内予選には2003年度から毎年出場しており、これまでに4回国内予選を突破できました。本プロジェクトにおける勉強内容は授業レベルを超えた難しいものですが、スーパープログラマに一歩でも近付くことを目指して頑張っています。なお、学生時代に本チームで活動し、Google、Yahoo Japan、楽天、NAVITIMEといったWebサービス系企業で活躍しているOBが多数います。
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マインクラフトBOTコンテスト
情報システム学科では大学教育のエデュテインメント(edutainment:娯楽と教育を融合)の試みとして、1年次に修得したC言語の内容を活用した市販のMinecraft Education Editionで敵を探索して倒す、ボット(自動実行)プログラムコンテストを実施しています。また、ボットを作成するためには、画像処理や機械学習といった様々な技術や知識が必要なため、1年生でも参加できるようなボットの開発環境も高次学年の学生が主体となって開発することで高度なプログラミングコンテストへ参加するきっかけづくりをしています。
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キーテクノロジー
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ソフトウェアの信頼性評価方法
ソフトウェアの信頼性を評価する方法を研究しています。例えば、様々なAIが登場していますが、どのAIを利用すればよいかを評価することは難しいものです。本研究室では、AIが判断に利用した場所や特徴から、より信頼性の高いAIを評価する方法を提案しています。また、信頼性の高いソフトウェアを作るための工夫や方法を分析し、開発者を支援する効率的で効果的な方法を探求しています。その一つとして、ソフトウェア開発の際に発生するバグの予測技術を利用した開発支援手法を研究しています。【ソフトウェア信頼性研究室】
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チームでのソフトウェア開発
レゴブロックを使った街の作成やマシュマロタワーといった様々な演習を通じてチームでのコミュニケーションを学び、ロボットカーやゲーム開発といった様々な題材を通じてプログラミングだけではないチーム開発で求められるスキルの獲得を目指します。ただ作るだけではなく、他のメンバーと協力してシステムを作り上げる楽しさを体験しよう!【Team Software Development研究室】
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スマートシティを実現する情報制御システム
スマートシティと呼ばれる、鉄道や電力など社会を支えるシステムの高度化が進められています。安心安全で楽しい社会を構想して、設備制御から情報サービスまでのトータルシステムをデザインしましょう。プロトタイプ(模擬システム)を作成して、実現技術を考案しましょう。【社会基盤情報システム研究室】
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マルチエージェント系での最適化
複数の意思決定者が存在するシステムをマルチエージェント系と呼びます。IoTでは複数のデバイスが、スマートシティでは複数の情報システムが相互作用し、交通流の最適化やエネルギー消費の削減などの全体としての効率的なリソース利用や持続可能性向上を目指します。本研究室では、複数のエージェントが相互に連携し、目標を達成する方法、最適化を達成する手法について研究しています。【インテリジェントシステム研究室】
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Webブラウザ上で動作するプログラミング学習支援ツール
プログラミング初心者にとってプログラムの実行状況をイメージすることは難しいものです。本研究室では、Webブラウザ上でC言語のプログラムを1行ずつ実行しながら変数の内容やプログラムの実行場所を図示してくれるツールを開発しています。このツールは、C言語のプログラムをJavascript(ブラウザ内で実行できる形式)に変換しながら、様々なデータを表示させるためのコードも生成し、それらを同時にブラウザ上で実行させることで可視化を実現しています。ツールの開発は主に4年生の卒業研究として行っており、3年生のゼミで学んだコンパイラ技術を応用しています。最近では、初学者のための辞書機能、演習問題の提示と採点、並列プログラムの実行状況の可視化、といった機能も開発しています。【並列処理研究室】
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レポート受領システムの開発と運用
昨今のWebアプリケーションを開発するにはサーバ・クラウド技術やFlask、FastAPIといったフレームワークの知識、更には開発したアプリケーションを運用するためのノウハウが必要となります。本研究室では、これらを学ぶ目的として実際の授業(情報システム基礎演習)で利用するレポート受領システムの開発に取り組んでいます。レポート提出から教員とのレポートのやり取り、レポート評価といった授業業務を支援するためのシステムを学生主体で開発・運用を行っています。また、生成系AIといった情報技術をシステムに組み込むことで他には無いオリジナルのシステムを開発しています。【ソフトウェア開発・設計学研究室】
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大規模/高速な処理を実現する並列処理システム
ビッグデータ解析や深層学習という言葉が広く用いられているように、現代では大規模な処理を高速に行ってビジネスに活用する動きが盛んです。そのような処理を裏から支えているのが並列処理システムです。並列処理を行うプログラムの開発は難しいのですが、それを容易にするためのプログラム開発技術について研究しています。【並列処理研究室】
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情報システム学科の歴史
情報システム学科は、社会を支える情報システムを構築・運用・保守できる技術者の育成を目的とし、1996年に情報科学部と同時に設立されました。現在、情報システム学科は、情報科学部の設立当初からそのままの名称で存続している唯一の学科です。その長い歴史の中で、情報科学(コンピュータサイエンス)に基づく普遍的な技術とその時代ごとの新しい技術をバランス良く取り入れ、教育内容を蓄積して発展させてきました。また、学科の設立以来、約2000名もの卒業生を輩出しました。卒業生は情報システムの分野だけでなく様々な分野で活躍しています。特に、初期に入学した世代の卒業生は既にベテランと呼ばれる世代です。そのような多くの卒業生と同じ「情報システム学科」でつながっていることは大きな財産と言えます。
Facility施設紹介
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「枚方」にそびえ立つ
広大なキャンパス。大阪北東部に位置する広大なキャンパスには、情報科学に関する施設が充実しています。
閑静な住宅街に囲まれた落ち着いた環境で、学修や課外活動ができます。
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情報科学部事務室枚方キャンパス1号館1階
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