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研究室VOICE マイコンを使って優しく便利な社会を

情報科学部

Profile

情報科学部データサイエンス学科

荒木 英夫教授

IoTシステム研究室

マイコンとは?

開発中のリハビリシステム
マイコンという言葉を知っていますか?エアコンや冷蔵庫等の電化製品の多くに、小さなコンピュータが入っていることを聞いたことがあるかもしれません。この小さなコンピュータのことをマイコンと呼びます。日本は、このマイコンに強く世界的にも大きなシェアを誇っています。
皆さんが良く使うパソコンやゲーム機がコンピュータの基準とすると、これらのマイコンは処理速度が、百分の一や千分の一といったとても小さな能力しかないコンピュータですが、いくつもつながって様々な仕事をしています。実は、車の中では、50個~100個ものマイコンが働いています。

優しいシステムとは?

リハビリの様子
このマイコンを使った便利な製品は、日々進歩し続けていて、日常の生活に欠かせません。けれど、たとえ便利でも、複雑な機械やシステムを使うことは面倒です。そこで、最近では人に優しい機械やシステムが求められています。
たとえば、電車に乗るときにこれまでは行き先から運賃を確認して、その値段の切符を買ってから改札を通っていましたが、最近ではICカードを利用した自動決済のシステムのおかげで、前もってお金を預けておけば自動的にそこから支払われるようになりました。これで、お年寄りや子供も、電車やバスを利用する事が容易になりました。このICカードの中にももちろんマイコンが使われていて、タッチした瞬間に改札機と通信を行い、様々なデータをやり取りしています。

どうやって作るのか?

これを実現するには、色々な考え方やアイデアがありますが、やはり簡単で、直感的に操作ができるといったことが考え付くと思います。もう少し具体的に考えてみると、簡単というのは、単純な操作で手順が少ないことを目標とすれば実現できそうです。では直感的というのは?これは、人の感性によるものですので簡単に示すのは難しそうです。また、世代による知識の違いによっても異なった評価となりそうです。しかし、先ほどのICカードを利用した例のようにきっと多くの人が便利だと感じるような仕組みがあると思います。
 
私たちの組込みシステム研究室では、マイコンを使った、人にやさしい機械やシステムの実現を目指して、様々なテーマで研究を行っています。その一つがICカードを利用したリハビリテーションシステムです。写真では、問題として次々と与えられた図形からルールを想像し、そのルールに従って正解のカードをかざすリハビリと、色がついた文字が現れ、文字の意味と文字の色から、正解を導くリハビリです。ICカードをかざすということは、多くの人にとって容易な操作であり、体が不自由な人でも、特に記憶や認識に関するリハビリテーションが可能なシステムを構築しています。そのほかの取り組みも次回以降に紹介したいと思います。
 
人に優しい社会のために、もっとマイコンの使い方を一緒に考えませんか。