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研究室VOICE 5Gのスマートフォンに向けて

工学部

Profile

工学部電子情報システム工学科

周 虹教授

情報通信研究室

携帯電話の世代
人間が幼児期、少年期、青年期を経て成長していくのと同じように、スマートフォンにも「世代」という成長段階があることを知っていますか。約40年前に赤ちゃんのスマートフォンが誕生した時、サイズが大きくとても手で持つことができなくて、もっぱら車に積んで使用しました。また、「電話」即ち音声を伝える機能しかなかったので、「自動車電話」と名付けられました。その後、技術が飛躍的に進歩し、「自動車電話」が第1世代(1G)から第3世代(3G)へと成長し、サイズがどんどん小さくなり、「携帯」できるようになったので「携帯電話」と呼ばれるようになりました。現在、携帯電話が中年期の第4世代(4G)に差し掛かっているところです。4Gになると、「電話」の使用場面は音声の伝達より、むしろデータ通信、即ちメールやメッセージのやり取り、インターネットの接続、各種のアプリの実行などが主になり、パソコンのような賢い道具と化したので、「スマートフォン」「スマホ」という呼び方になりました。
私どもの研究室を含めこの業界の研究者や技術者は今一所懸命取り込んでいるのは4Gの次の世代、即ち第5世代(5G)の研究です。では、5Gのスマートフォンはどんな凄いものになるのでしょうか。詳細なイメージは当然まだ分かっていませんが、少なくとも次のような特徴があると考えられます。まず、通信速度は格段に速くなります。例えば、学校行事の様子を家にいるお爺さんお婆さんに生中継する場合、現在のスマホでは可能であるが、まだ画質が悪く時々途切れが生じます。5Gになると、現行のハイビジョンの画質より更に良い4Kや8Kの映像でもスムーズに中継できるようになります。また、IoT(もののインターネット、すべてのものをインターネットに接続する)機能は強化されます。その代表格は遠隔医療です。例えば、都市部の医師がスマホン回線を経由し数百キロメートル離れている過疎化地域の手術ロボットを操縦し患者の手術を行います。現在の4G回線では通信の遅延が長く、医師の操縦動作をすぐに遠隔地のロボットに反映できません。5G技術を利用すれば、遅延の違和感が殆どなく、まるで現地で手術しているようなことは実現できます。5G技術を利用すれば、我々の生活はまた驚くほど便利になることが間違いないでしょう。