
脳は優れた情報処理装置です。特に感覚系の情報処理においては、パソコンやスマホでは到底出来ないような複雑な情報処理を、私達の脳神経系は難なくこなしてしまいます。パソコンやスマホの処理装置を構成している半導体よりも圧倒的に遅い神経を用いながらも、脳は今日のコンピュータシステムを上回る性能を発揮します。ここから、次のようなモチベーションが生まれます:「神経よりも圧倒的に速い半導体の力を借り、脳のアルゴリズムや構造に学んだシステムを作れば、コンピュータよりも脳よりも優れたものが出来るのではないか。」当研究室では、脳や感覚器の神経系の構造に学んで、従来の情報処理システムよりも遥かに高速で効率的なシステムの開発に取り組んでいます。

また当研究室では、開発したシステムを実証するために様々なロボット(右写真にあるドローン等)も作成しています。手元に実際に動く物がある環境の中で、当研究室の学生は自分の開発したモノの動作をすぐに試験することによって、モノを作る・動かす楽しみを味わいながら、情報科学や神経科学を学んでいます。
当研究室は、学生と協力して脳に学んだ全く新しい情報処理システムの開発を進めて参ります。当研究室の活動は、研究室ウェブサイトでも詳しく紹介しています。