後期の授業が始まりました。夏休みの間はゆっくりと過ごしていたものの、授業が始まって急に忙しくなったり、早起きしなければならなくなった人もいるでしょう。昼夜逆転を直すのに苦労するというのは長期休み明けに多いケースですが、改善するためには単に就寝・起床時間を早めようとするだけでなく、朝食を摂る、日光を浴びる、適度な運動を取り入れるなど、生活習慣全体を整えていくことが大事です。
また、特にやらないといけないことがある訳ではないけれど、ついつい夜更かしして睡眠不足になってしまった経験はありませんか？ これは「就寝時間の先延ばし」という睡眠の問題の一つとして挙げられています。昼間に十分な余暇活動が行えなかったり、自由な時間が取れなかった反動から、楽しい時間を取り戻そうと夜更かししてしまうという意味で「リベンジ夜更かし」と呼ばれることもあるようです。もちろんストレス解消も必要ですが、睡眠不足では集中力や判断力が低下するだけでなく、気分も落ち込みやすくなってしまうなど、かえってストレスが溜まりやすい状態を招いてしまいます。夜更かしはほどほどにして、休日の日中に余暇を楽しめるよう工夫できるといいですね。
学生相談室カウンセラー 友尻 奈緒美
※参考：健康づくりのための睡眠ガイド2023（厚生労働省ホームページ掲載）