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ニュース 【学生相談室コラム】心のケア

トピックス 学生相談
寒くなる季節、暖かくして過ごしましょう。
 2024年も残りわずかとなりました。この1年は皆さんにとって、どのような1年だったでしょうか。今年は年が明けてすぐに能登半島地震が発生し、驚きと不安の中でのスタートとなりました。昨日と同じ毎日が続くことは決して当たり前ではない、と改めて感じた人も多かったのではないかと思います。
 そして、来年の1月17日には阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えます。昨今は「心のケア」という言葉が、ごく自然に使われるようになりましたが、その心のケアが広く認知されるきっかけになったのが阪神・淡路大震災でした。自分一人では到底受け止めきれないような危機的、衝撃的な出来事を体験すると、人は気づかぬうちに大きな心理的負荷を受けます。それは大規模な災害だけでなく、事件事故、病気、ハラスメント等の出来事に遭遇した場合も同様です。その心理的負荷は日々の生活の中で次第に和らいでいくこともあれば、徐々に心身の不調につながっていったり、しばらく経ってから突然、感情の揺れを伴って思い出されることもあるでしょう。
 体の不調に対してケアを受けるように、心の不調に対してもケアを受ける必要があります。また、個人によって必要なケアも違ってきますし、不調が生じる前の予防としての心のケアも重視されています。何か不安に感じること、気掛かりなことがあるときは、学生相談室など、身の回りの相談機関をどうぞ利用してください。
 
学生相談室カウンセラー 重田 智