
2月22日は猫の日。というわけで猫の話をしないわけにはいきません。タイトルはアイルランドのことわざで、「自由気ままな猫を嫌う人は他人を支配したがるタイプだから要注意」という意味です。
猫は犬と違ってしつけが難しく、呼んだら来るわけでもありません。わがままで冷淡にも見えます。しかし、もともと動物や自然は、簡単に人間の意のままにならないもの。そして人間もまた、動物や自然の一部です。
たとえば、「手伝ったのに感謝してくれない」「頑張ったのに評価が低い」と、人や社会に憤りを感じたことはないでしょうか。
そんな時、猫を見てみましょう。我が家の猫を例にとると、毎日世話をして愛情を注いだところで猫に好かれる保証はなく、それどころか初対面の客人に甘えることさえあります。しかし、たまに膝に乗って喉を鳴らしたりしてくれると、報われたような嬉しさでいっぱいになります。
動物や自然を相手にして、常に自分が望んだとおりの答えは得られない・・・。猫と過ごしているとそんな気持ちになります。
晴れた日に公園や路地をよく見ると、結構な頻度で地域猫に出会います。疲れたときは、昼寝などする彼らを眺めて一息つくのも悪くないと思います。
参考文献:noritamami著『世界のねこことわざ』(ハーパーコリンズ・ジャパン,2024)
学生相談室カウンセラー 山下 彩