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ニュース 【学生相談室コラム】学生相談室だより(おおよど284号2023年3月掲載)

トピックス 学生相談
「変化の季節に想うこと」

 3月で卒業・修了される皆さん、おめでとうございます。まだ学生生活が続く皆さんにとっても、学年が変わる節目の季節ですね。3月から4月にかけてというのは、1年で一番変化が大きい時期ではないかと思います。新しい学年、新しい生活の始まりに、どんな想いを抱いているでしょうか。
 来年のことを言えば鬼が笑う、ということわざがあります。意味は、「未来のことは予測できない。それを言うのは気が早いと、からかいの気持で言うことば」。つまり予測できない未来のことをあれこれ言うと、鬼が面白がって笑うのだそうです。未来に何があるのか、私たちは誰も知ることができません。だからつい先のことを期待したり心配したりします。特に環境が変わるときには、どんな人に出会うだろうか、自分の力が発揮できるだろうかと、心配事はつきませんね。もしもその心配がどんどんふくらんで、どうしようもない気持ちになったときは、今鬼が笑って見ているなと思ってみるのはどうでしょうか。赤鬼でも青鬼でもいいでしょう。そんな鬼がニヤッとしたらどんな顔かとか、そんなことを想像してみてください。そして、明日や、もっと先の未来のことではなく、今の自分に立ち戻って考えてみましょう。ゆっくり息をして、その息の感覚や、身の回りの音、見える景色を意識してみてください。なんだかお腹がすいてるなぁとか、ちょっと肩が凝ってるなぁとか、そんなことにも気が付くかもしれません。そうすると、とりあえず何か食べようか、あるいは疲れてるからお風呂に入って寝ようかと、今やれることが見つけやすくなります。未来はそんな今この瞬間の積み重ねにあります。変化の大きな季節だからこそ、たまには立ち止まって、今この瞬間の自分にも目を向けてみてくださいね。

学生相談室カウンセラー 平子 侑里絵