ニュース 【学生相談室コラム】新生活とマスク

　新年度が始まって1か月が経ちました。新入生の皆さん、大学生活には慣れてきましたか？授業、課外活動、アルバイト、一人暮らしなど、色々なことが新しく始まって、まだまだ大変という人も多いのではないかと思います。ゆっくりで構いません。自分のペースで新生活に慣れていってくださいね。
　さて、約3年にわたってコロナ禍が続いてきましたが、政府の方針を受けて、4月からは大学構内でもマスク着用は原則個人の判断ということになりました。皆さんはマスクを外しましたか？それとも着けたままですか？ようやくマスクから解放された！と早々に外した人もいるでしょうし、周りに合わせようと様子見をしている人もいるでしょう。また中には、絶対に外したくないと思っている人もいるのではないかと思います。感染症対策としてではなく、心理的な問題としてマスクが手放せない人、マスクを外すのが怖いと感じる人もいるようです。実際のところ、これだけの長期間、マスクの着用が習慣になっていたのですから、マスクを外すことに抵抗や不安を感じたとしても不思議はありません。それに、マスクを外した顔を互いに見せ合うことに恥ずかしさや緊張を感じることもあるでしょう。ただマスクとは、いわば仮面です。誰しも仮面が必要なときはありますが、ずっと仮面のままでいるのは息苦しいものです。マスクを外すことが不安な場合は、まずは人のいないところで、屋外で、短時間だけなど、無理のない範囲で外し、大きく息を吸って、マスクを外した状態が心地よいと感じられる感覚を少しずつ積み重ねていけると良いですね。
　マスクに対する感覚は人それぞれ異なります。自分の感覚が当たり前だと思うのではなく、皆が安心して過ごしていけるよう、それぞれの感覚や事情を尊重していくことが大切だろうと思います。マスクの着用ルールが変化したこの新生活にも、自分のペースで、焦らずゆっくり慣れていきましょう。

学生相談室カウンセラー　重田 智