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ニュース 情報科学部がタイ・タマサート大学SIITと国際PBLプログラムを実施

トピックス トピックス 国際交流センター
情報科学部は,2024年6月11日から15日にかけ,タイ・タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)と共同で国際PBL(Project-Based Learning)プログラムを実施しました.

情報科学部とSIITとの国際PBLは,2020年度のコロナ禍の影響による中止を除いて,2014年から毎年実施しています. 2021年度,2022年度のオンラインでの開催を挟み,昨年度から現地での実施を再開しており,今年度は枚方キャンパスでの実施となりました.

本プログラムのテーマは,顔やからだ,物体を検出する画像認識技術を応用したプログラムの開発を通じて社会課題の解決を試みる”Image Recognition Programming Challenge” で,情報科学部の学生15名とサポート大学院生7名,タマサート大学SIITの学部生12名が参加しました.

本年度のプログラムでは,オンライン・キックオフ(6/5)とオンライン交流期間が設けられ,参加学生は,アバター会議システムやメッセージングアプリなどを駆使して,SIITの学生の来日前から交流とディスカッションを開始しました.

日泰混成の4つのチームに分かれた学生は,オンライン交流期間の効果もあり,初日から積極的かつ熱心にディスカッション,チーム開発を開始しました.以降,各チームが設定した「SIGN LINGO」(動作の練習や試験機能もある手話の学習支援ソフト),「Buzz Wire Game(イライラ棒)」(手や体を大きく動かしてコースを進むゲーム),「ViZy:The Alzheimer’s Patient Glasses」(学習や認識機能を利用してカメラに映った人の氏名や続柄を表示するソフト),「DANGEROUS DRIVING DETECTOR」(目を閉じた時間や正面を向いていない時間が長いときに警告を出すソフト)について,チーム内で分担,協働して開発に取り組みました.
最終日には,その成果について,開発したプログラムを実際に動かすデモンストレーションなどを交えたプレゼンテーションを行い,参加者,聴講者の投票による優秀チームへの表彰も行われました.各チームとも短い期間だったにもかかわらず非常に完成度の高い成果が得られました.(最優秀賞:SIGN LINGO,ベストプレゼンテーション:Buzz Wire Game(イライラ棒))

参加者からは,英語でのコミュニケーションスキルの向上や,異文化交流の貴重な体験について高い評価が寄せられました.また,技術スキルの向上やグループ活動の経験が将来の研究活動に役立つとの声も多く,プログラムの継続を望む意見が多数ありました.

情報科学部とタマサート大学SIITの国際PBLプログラムは,今後も両大学間の学術交流と学生の成長を促進する重要な機会として期待されています.
(情報科学部情報システム学科・鎌倉快之)

<参加学生内訳>
情報科学部学生15人,SIIT学部生12人

<サポート大学院生>
情報科学研究科7人

<指導教員>
・情報システム学科 鎌倉快之准教授
・情報知能学科 神納貴生准教授
・タマサート大学SIIT Dr. Toshiaki Kondo(情報科学部客員教授)
・タマサート大学SIIT Dr. Seksan Laitrakun
  • プロジェクトの様子
  • 最優秀チームのプレゼン
  • 参加者全員と集合写真