大阪工業大学

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ニュース モンゴルコーセン技術カレッジと国際PBLを実施 さくら招へいプログラム

トピックス トピックス 国際交流センター
大阪工業大学国際交流センター(村岡雅弘センター長)は1月6日〜12日、科学技術振興機構(JST)のさくら招へいプログラムの支援により、モンゴルコーセン技術カレッジの学生9人と引率教員1人を招へいし、本学の学生8人とともに国際PBLを実施しました。

プログラムのテーマは「社会の要請にこたえるものづくり技術修得プログラム」。環境に配慮し持続可能な社会を構築することが世界共通課題であることを認識するため、両国の学生が、技術大国日本でのものづくり技術やSDGs達成に向けた仕組みを応用化学の見地から学び、体験しました。

初日のオリエンテーションでは両校の学生がそれぞれ事前に作成した動画とスライドを用いて自己紹介や自分たちの町の特長を紹介しました。またモンゴルコーセンの学生は、モンゴルの文化や歴史のほか、自国のSDGs達成に向けた課題認識をスライドにまとめ発表しました。
2日目は梅田キャンパスに移動し、「身近な化学製品を知るために必要な化学の基礎」(村岡・応用化学科教授)と、「持続可能なエネルギーと環境保全のためのカーボンニュートラル社会に向けた人工光合成」(東本慎也・同教授)についての講義を行い、自国の工業技術への応用を考える機会を持ちました。午後は、本学学生の企画で日本の文化を学ぶクイズを一緒に楽しみ、親睦を深めました。

3日目は奈良県の橿原神宮を参拝した後、喜多製材所(吉野町)を訪れ、地元原産のスギやヒノキの製材から出た廃材でアロマ水とオイルを抽出する設備や、割り箸づくりの現場を見学。原木を余すことなく使い切る工夫を目の当たりにし、参加者は感嘆していました。

4日目は大宮キャンパスに戻り、ものづくりセンターや図書館などを見学した後、SDGs達成に向けたものづくり技術を学ぶ教育体験プログラムの一環として、固形石けんづくりに取り組みました。香りづけのために、喜多製材所で入手した吉野スギのおがくずからアロマオイルを蒸留する実験も体験し、研修生らはモンゴルで実用可能な天然素材を考えるヒントが得られた様子でした。

5日目は、全日程を通して得られた体験を振り返り、グループごとにディスッカッションしながら成果をスライドにまとめ、プレゼンテーションを行いました。

モンゴルコーセンの学生たちは発表の中で、「交流体験を通じて自分の中のカラが破れ、他者と積極的にかかわろうとする変化が生まれた」「本研修を通じてものづくりの考え方が変わった」などと感想を述べました。また、プログラム終了後のアンケートで本学学生からは、「コミュニケーションは言語だけではなく、お互いの思いを理解し合う強い意志が不可欠だと分かった」「言葉のギャップが少しも苦痛ではなく、多文化を学ぶことの楽しさを改めて実感した」などと振り返りました。

最後に、さくらサイエンスプログラムのご支援に心から感謝申し上げます。このプログラムを通じて、モンゴルコーセン技術カレッジと大阪工業大学の学術交流が今後も一層発展することはもちろんのこと、両校の学生たちにとっては貴重な学びの機会となりました。