6月9日、全国の大学生らがアイデアやチームワークを駆使して自作のロボットの性能を競う「NHK学生ロボコン2024~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会~」が東京都大田区にある日本工学院アリーナで開催され、本学ロボットプロジェクト「大工大エンジュニア」が出場しました。大工大エンジュニアは2大会連続の出場となります。本大会には全国からビデオ審査などの事前選考を通過した大学と高等専門学校の18チームが参加しました。
今年の競技テーマは「Harvest Day」。本大会のルールは、アジア・太平洋放送連合(ABU)が主催する「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」の開催国であるベトナムの高地地域に住む人々の伝統的な農業方法である棚田をモチーフに、田植え、収穫、収穫された穀物の倉庫への輸送といった、苗を植えて稲を収穫するまでを模したタスクで設定されています。「効率的な栽培によって、すべての人が豊かに暮らすことができる」という競技のメッセージが込められています。
今回の競技では、3分間の制限時間内でR1・R2と呼ばれる2台のロボットを駆使して、3つフィールド内でタスクを処理します。また、R2は人で操縦しない自動操縦ロボットである必要があります。
試合フィールドについて、エリア1「プランティングゾーン」では、R1のロボットで12本ある苗を対象エリアに植える作業を行います。エリア2「ハーベスティングゾーン」では、籾を模したカラーボールを、エリア3に射出して運びます。そして、エリア3「ストレージゾーン」では、自動ロボットであるR2が、カラーボールを「サイロ」と呼ばれるカゴに投入していきます。勝利条件として、エリア3において「ムアバン」と呼ばれるボールの格納条件を満たす状況を達成するか、それぞれのフィールドのタスク達成得点が高いチームが勝利となります。競技は3分間の制限時間内で行われ、チームの戦略やロボットの性能が勝敗を大きく左右するため、各チームの工夫や技術力が注目されました。
6グループに分かれて行われた予選リーグでの本学初戦の相手はものつくり大「イエロージャケッツ」。タスクを効率良くこなす機構のロボットが特長のチームです。試合開始直後、本学のR1がエリア1の苗を順調に運び終え、エリア2の籾であるボールを射出していきます。本学のR1は、多方向移動に強いオムニホイールを採用している点が特長で、ロボット操縦を的確に行う重要な機構となっています。序盤からリードして試合を進めていきましたが、自動ロボットのR2が思うように動かず、終盤に逆転され惜敗となりました。
続く、予選第2試合目の相手は東京農工大「R.U.R」。2試合目は、お互いのチームが1試合目と反対コートでの試合となります。フィールドが反転し左右が逆になるため、自動ロボットの操縦プログラムなどは、その点を踏まえて準備をしなければなりません。その中で、今回初めて自動化ロボットを構築しての出場となる本学チームは、AIによる画像処理技術で認識した映像を、Unity(ユニティ)と呼ばれるゲームエンジンで構築された自動操縦シミュレータで、ボールのカラー認識やハンドリングを処理する機構にチャレンジしました。1試合目終了後からもR2の調整を続けてきましたが、思うように得点を積み上げることができず、勝利することができませんでした。
チームは残念ながら、予選敗退となりましたが、予選会出場を称えられ、奨励賞を受賞しました。
チームリーダーを務めた柴田航平さん(生命工学科3年)は、「昨年の反省を踏まえ、練習量を増やしてきましたが、まだまだ足りなかったと悔しい気持ちでいっぱいです。それでも、メンバーそれぞれがベストを尽くしてくれて、大会に出場することができました。今回の教訓をしっかりと後輩に伝え、来年は決勝トーナメントに進出するチームにしていきたいです」と話し、後輩らに大工大エンジュニアに思いを託しました。
また、出場メンバーである荒井奏翔さん(ロボット工学科3年)は、「プロジェクト活動を通じて、技術面だけでなく、チームで取り組む難しさを学ぶことができ、自分自身の成長につながりました。今後は、大会出場経験者として、大工大エンジュニアの活動がより良いものになるように取り組んでいきたいです」と、大会を通じて成長した姿を見せてくれました。
熱戦の様子はNHK学生ロボコン2024公式ウェブサイトで公開されているアーカイブ動画配信にて視聴することができます。動画はこちら
本学チーム予選第1試合・2:28:05~ 動画はこちら
本学チーム予選第2試合・3:22:32~ 動画はこちら
※大会の模様はNHK総合テレビで7月15日(月・祝)10時5分~10時59分放送予定。
今年の競技テーマは「Harvest Day」。本大会のルールは、アジア・太平洋放送連合(ABU)が主催する「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」の開催国であるベトナムの高地地域に住む人々の伝統的な農業方法である棚田をモチーフに、田植え、収穫、収穫された穀物の倉庫への輸送といった、苗を植えて稲を収穫するまでを模したタスクで設定されています。「効率的な栽培によって、すべての人が豊かに暮らすことができる」という競技のメッセージが込められています。
今回の競技では、3分間の制限時間内でR1・R2と呼ばれる2台のロボットを駆使して、3つフィールド内でタスクを処理します。また、R2は人で操縦しない自動操縦ロボットである必要があります。
試合フィールドについて、エリア1「プランティングゾーン」では、R1のロボットで12本ある苗を対象エリアに植える作業を行います。エリア2「ハーベスティングゾーン」では、籾を模したカラーボールを、エリア3に射出して運びます。そして、エリア3「ストレージゾーン」では、自動ロボットであるR2が、カラーボールを「サイロ」と呼ばれるカゴに投入していきます。勝利条件として、エリア3において「ムアバン」と呼ばれるボールの格納条件を満たす状況を達成するか、それぞれのフィールドのタスク達成得点が高いチームが勝利となります。競技は3分間の制限時間内で行われ、チームの戦略やロボットの性能が勝敗を大きく左右するため、各チームの工夫や技術力が注目されました。
6グループに分かれて行われた予選リーグでの本学初戦の相手はものつくり大「イエロージャケッツ」。タスクを効率良くこなす機構のロボットが特長のチームです。試合開始直後、本学のR1がエリア1の苗を順調に運び終え、エリア2の籾であるボールを射出していきます。本学のR1は、多方向移動に強いオムニホイールを採用している点が特長で、ロボット操縦を的確に行う重要な機構となっています。序盤からリードして試合を進めていきましたが、自動ロボットのR2が思うように動かず、終盤に逆転され惜敗となりました。
続く、予選第2試合目の相手は東京農工大「R.U.R」。2試合目は、お互いのチームが1試合目と反対コートでの試合となります。フィールドが反転し左右が逆になるため、自動ロボットの操縦プログラムなどは、その点を踏まえて準備をしなければなりません。その中で、今回初めて自動化ロボットを構築しての出場となる本学チームは、AIによる画像処理技術で認識した映像を、Unity(ユニティ)と呼ばれるゲームエンジンで構築された自動操縦シミュレータで、ボールのカラー認識やハンドリングを処理する機構にチャレンジしました。1試合目終了後からもR2の調整を続けてきましたが、思うように得点を積み上げることができず、勝利することができませんでした。
チームは残念ながら、予選敗退となりましたが、予選会出場を称えられ、奨励賞を受賞しました。
チームリーダーを務めた柴田航平さん(生命工学科3年)は、「昨年の反省を踏まえ、練習量を増やしてきましたが、まだまだ足りなかったと悔しい気持ちでいっぱいです。それでも、メンバーそれぞれがベストを尽くしてくれて、大会に出場することができました。今回の教訓をしっかりと後輩に伝え、来年は決勝トーナメントに進出するチームにしていきたいです」と話し、後輩らに大工大エンジュニアに思いを託しました。
また、出場メンバーである荒井奏翔さん(ロボット工学科3年)は、「プロジェクト活動を通じて、技術面だけでなく、チームで取り組む難しさを学ぶことができ、自分自身の成長につながりました。今後は、大会出場経験者として、大工大エンジュニアの活動がより良いものになるように取り組んでいきたいです」と、大会を通じて成長した姿を見せてくれました。
熱戦の様子はNHK学生ロボコン2024公式ウェブサイトで公開されているアーカイブ動画配信にて視聴することができます。動画はこちら
本学チーム予選第1試合・2:28:05~ 動画はこちら
本学チーム予選第2試合・3:22:32~ 動画はこちら
※大会の模様はNHK総合テレビで7月15日(月・祝)10時5分~10時59分放送予定。
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大会出場メンバーと応援に駆け付けた学生、教職員ら -
R1(手動操縦)のロボットで苗を運ぶ様子 -
試合開始前に最終チェックを行う様子