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ニュース 栗山忠昭村長による最後の講義。奈良県川上村との連携授業「川上村源流学」を開催

トピックス
 ロボティクス&デザイン工学部は6月11日、本学と連携協定を結ぶ奈良県川上村の栗山忠昭村長を梅田キャンパスに迎え、同村との連携授業「川上村源流学」を開催しました。本授業は、ものづくりデザイン思考実践演習の一部で、村民や役場職員から吉野川(紀の川)の水源地である同村の取り組みを学び、同村が抱える課題の解決に取り組むもので、10人(3年生)が受講しています。
 
 当日は栗山村長が「水源地の村づくり~都市にはない豊かな暮らしを築くために~」と題して、同村役場に入庁した1969年から現在に至るまでの経験を交えながら、吉野林業に支えられた歴史から大滝ダム建設を契機に水源地の村づくりを決意した経緯を解説。特に村長を務めたここ10年間(3期12年目)について、“住まい“”仕事“”くらし”“教育”“子育て”をキーワードに取り組んできた政策を紹介しました。1996年に宣言した「川上宣言」は、川上村の歩む未来を進む“村是”として、また、村づくりの中心的な存在として発信しており、水源地の村としての誇りと責任をもってSDGsの実現に寄与するなど、さまざまな取り組みを行ってきたことを説明しました。
 
 同村と本学との関係は、木・山・木造について広い視野にたち実地で学ぶことができる場として1998年に始まった川上村木匠塾から始まり、2010年7月26日に締結した「連携・協力に関する協定」に基づき、自然豊かな同村を舞台にさまざまな活動を展開しています。本学の教育・研究活動に、多くのご協力をいただいた栗山村長は、7月24日の任期満了に伴う同村長選挙への不出馬を表明。3期12年に渡り、本学学生に同村の取り組み等について講義していただきましたが、今回が村長としての最後の講義となりました。栗山村長は講義の中で座右の銘「民信無くば立たず」を紹介し、役場職員自体を含め30年に渡り水源地の村づくりに取り組まれた矜持として「信念がなければいけない。信念を楽しく、愉快に伝えていくこと」が大切であると学生らに伝えました。
  • 講義に受講生だけでなく、同村との取り組みを行った多くの教職員もかけつけた
  • 学生に向けて、自身の思いを熱弁する栗山村長
  • 学生からの質問にも丁寧にお答えいただいた