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ニュース 情報科学部で「空飛ぶクルマセミナー」を開催しました

トピックス
 10月23日、枚方キャンパスでソイチャレ(※1)の一環として、DNPエスピーイノベーションと本学情報科学部が協力し、大阪府の「空飛ぶクルマ」の社会受容性向上事業の紹介として「空飛ぶクルマセミナー」を開催しました。
 
 当日は、日本政策投資銀行の岩本学氏を登壇者に向かえ、「空飛ぶクルマの最新動向とビジネスモデル」と題したセミナーを学生向けに実施。まずは、空飛ぶクルマ(=電動垂直離着陸機/eVTOL(electric Vertical Take-Off and Landing))の定義や歴史などを紹介し、空陸両用車や有人ドローンとの違い、技術的、法令的なすみ分けを解説しました。特に救急医療や防災・探索救難、資源開発などで利用されているヘリコプターが、実現できていない旅客輸送用途での活用として空飛ぶクルマが注目されている点を紹介しました。既存のヘリコプターなど、内燃機関を有する飛行機はその特性上、高性能ですが複雑な構造になってしまい、コストや騒音、運転難易度などの課題がありました。それらを電動化・自動化し、人の輸送に特化することで冗長化が可能となり、多くの人々がクリーンで安全な空のモビリティをリーズナブルな価格で利用できる「空の大衆化」の実現がeVTOL機で可能になるのではないかと期待されています。離着場や航空管制、航路などのインフラ整備が必要で、航空機が利用していない低高度から中高度に、新しい空の航空輸送システム(Advanced Air Mobility)を作ることが構想されています。
 次に「空飛ぶクルマ」の開発メーカーを紹介、累計で1兆6000億円規模の開発資金が業界全体に流入しており、ベンチャー企業や既存の航空機、自動車メーカーを問わず、激しい技術開発・競争が進んでいることを解説。量産工場の立ち上げ、サプライチェーンの構築、航空会社などからの受注状況、各国の実装計画などを紹介し、社会実装の状況と産業としての成熟度を解説しました。また、国内の各自治体では空飛ぶクルマ導入に向けたビジョン・ロードマップ作りや、協議会の立ち上げ、運行ルート調査、実証実験などが進んでいる状況も紹介しました。
 続いて、岩本氏から今年度のソイチャレで「空飛ぶクルマ」をテーマに活動している学生チームや常翔啓光学園高等学校チームに対して、アドバイスを行いました。学生からは「気づけていないポイントを教えてもらい勉強になりました」「活動の方向性が明確になりました」などといった感想がありました。最後に、ソイチャレで「空飛ぶクルマ」のステークホルダーである「枚方市空飛ぶクルマビジネス共創部会」の会長から,励ましの言葉がありました。今後、来年1月のチャレンジコンテストに向けて、サービスやシステムのブラッシュアップを行っていく予定です。

※1 ソイチャレ(ソーシャル・オープンイノベーションチャレンジ)
本学と北大阪商工会議所が共催で実施している産官学地域課題解決「ソーシャル・オープンイノベーションチャレンジ」は、多くの企業が抱えている業務課題や、行政の抱える地域課題をアイデアソン・ハッカソン形式で、企業・行政・大学の力を合わせて解決することを目的としています。
  • 学生、教職員含め、約50人が参加
  • 空飛ぶクルマを解説する岩本氏
  • ソイチャレでの活動を紹介した学生(左)にアドバイスする岩本氏