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ニュース 新図書館・ラーニングコモンズ、開設記念イベントを開催しました

トピックス
 本学は7月1日、大宮キャンパスに完成した新図書館とラーニングコモンズの開設にあたり、記念セレモニーと開設記念特別対談を開催しました。
 教職員や学外関係者ら44人が参加した記念式典では、井上晋学長が学生の成長を支えるために進めてきた大宮キャンパス再整備について紹介し、「人と本、人と人が交わる知の広場」がコンセプトの新図書館・ラーニングコモンズで、学生らが能動的に行動し、新しいものを創造する力を養ってほしいと挨拶しました。
 続いて、岡山敏哉副学長が空間構成について説明。図書館の中央に吹き抜けを設け、グランドキャニオンをイメージする「ブックキャニオン」を配置したことや、淀川の眺めを楽しめるよう閲覧席のある北側の窓を全面ガラス張りにしたこと、ラーニングコモンズと図書館の動線にも配慮したことなどを紹介しました。また、芦髙恵美子図書館長は、大宮キャンパス図書館(8号館)の43年の歴史と役割に触れ、「知の扉」「知の交流」「知の宝庫」の3つの視点から設備や機能の充実を図ったことを説明しました。テープカット後の見学会では、開放的な吹き抜け空間や360度図書に囲まれたダイナミックな配架に参加者から感嘆の声が上がっていました。
 
 映画監督の河瀨直美氏とフリーアナウンサーの八木早希氏を迎えた特別対談「未来を創造するチカラ~創作活動を通して伝えたいメッセージとOITの役割~」は、会場とオンラインで開催し、126人が聴講しました。
 生まれ育った奈良を拠点に創作活動を続けている理由を八木アナウンサーに尋ねられた河瀨監督は、「自分の言葉を持たない人は、一流の人たちに話を聞いてもらえない」と答え、平城遷都から1300年続く歴史が今も感じられる場所で自己の本質を掘り下げ、アイデンティティーを持つ重要性を語りました。実は建築家になりたかったという意外なエピソードの紹介もあり、奈良の街並みが変わっていくことを目の当たりにし、「芸術が街づくりに入る必要性を10代の頃から感じていた」「建築家と映画監督は空間に物語を作っていくところが似ている」と話しました。また、目に見えないものを映し出す難しさを問われると、「見えなくてもモノや営みには、必ず人の想いが存在している、その想いを具現化するためには“人づくり”が大切で、だからこそ大学があるのだと思う」と話しました。
 このほか「なら国際映画祭」を通じて、若い表現者たちを育成していることや2025大阪・関西万博で世界の人々と対話するパビリオンを作ることを紹介。「わたし」の中の「あなた」を認め、交流によって高め合うことを目指していると話しました。
 最後に会場の学生らに向けて、「これだと思うものに出会ったなら、突き詰める方がいい。3カ月続けた後には、大きく自分が変わっている」「何かを動かす力は若いエネルギーの中に存在している。この世界を良い方向に切りひらき、世界を変えてほしい」とメッセージを送りました。