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ニュース 令和5年度枚方市総合防災訓練「ひこ防‘z」に出展しました

トピックス
 10月14日、枚方市駅前で開催された防災イベント「令和5年度枚方市総合防災訓練『ひこ防‘z』」に情報メディア学科インタラクションデザイン研究室(指導教員:佐野睦夫 教授)が「VR技術を用いた災害時における認知バイアスを考慮した意思決定支援システムの開発」を主題とした体験型コンテンツを出展しました。このイベントは、2018年に発生した大阪北部地震による震災を風化させないため、市全体の防災力向上のために開催されています。
 
 同研究室が出展した体験型コンテンツは、一般的な避難等を主としたVR(仮想現実)コンテンツに、人が意思決定をする際、これまでの経験や先入観によって合理性を欠いた判断を下してしまう心理的傾向(認知バイアス)を想定したプログラムを組み込んでいる点が特長です。この認知バイアスには集団の中で他人と同じ行動をとってしまう同調性バイアスと、危険な状況下でのちょっとした変化を「日常のこと」として処理してしまう正常性バイアスの2つの心理的傾向に基づく行動特徴に基づいたアクティビティとなっており、視覚的・心理的な没入感が高いコンテンツで体験者の災害時における意思決定をトレーニングし、支援することが目的となっています。
 今回出展したコンテンツのプログラムは、2回同じ内容を繰り返すようにできており、いずれも自宅を想定した仮想空間からはじまり、災害が発生します。1回目は背の高い本棚が出入口を塞いでしまい、避難できないようになっています。この結果から、行動や心理上の問題点を認識し、2回目では災害が発生する前に本棚を固定するなどの対策を取ることで、無事避難ができるようになります。普段、無意識の内に判断していることを行動(認知バイアス)で体験しながら楽しく学ぶことができます。
 プログラムを開発している弓指一心さん(同学科4年)は、「防災について調べていく中で、認知バイアスに関心を持ち、このコンテンツに組み込みました。今回のイベントで得られたフィードバックから、体験者の意思決定を支援できるコンテンツとして更に、ブラッシュアップしたいです」と語りました。