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ニュース 枚方宿鍵屋資料館と三矢公園でAI謎解きゲームを開催しました

トピックス
 11月11日、12日に情報科学部の学生らが考案した謎解きまち歩きイベント「AIで体験!歴史なぞ解きまち歩き」を枚方市立枚方宿鍵屋資料館と同市三矢公園付近で開催しました。この取り組みは情報知能学科の神経模倣システム研究室(指導教員:奥野弘嗣 准教授)の学生らと、学生プロジェクト「IT×リアル謎解きゲーム開発プロジェクト」(指導教員:同准教授ら)の学生ら、関西大学社会学部の学生ら、淡路島ミステリーゲーム、同資料館と水都大阪コンソーシアムが協力して取り組んだ成果物です。学生らがITを使った謎解きゲームを考案。三矢公園付近と鍵屋資料館の2チームに分かれて、2つのゲームを往来者や来場者に体験してもらいました。
 
 三矢公園付近に設置したゲームは、同学生プロジェクトのメンバーが開発。2023年度の地域課題解決プロジェクト「ソーシャル・オープンイノベーションチャレンジ(ソイチャレ)」にて水都大阪コンソーシアムから提供された課題「大阪の水辺の知名度向上」を解決するために、京街道・枚方宿としての歴史がある「三矢公園」に因んだエピソードをゲームに組み込みました。三矢公園は紀州藩の参勤交代で徳川家が定期的に宿泊した本陣としての歴史があるため、ゲームでは侍一行のために食事を用意したり、路傍に土下座するなどの操作を行い、当時の様子をリアルに知ることができるようになっています。リーダーの前田拓実さん(ネットワークデザイン学科2年)は、「加速度センサが内蔵されたM5StickCを用いて、食材を切る動作や土下座を再現しました。難しいプログラミングでしたが、多くの方に楽しんでもらえてよかったです」と笑顔を見せました。
 
 鍵屋資料館のチームは同研究室の3年生が中心となっており、生体視覚系の能力である「色恒常性」を活用したアクティビティ体験型のゲームを開発しました。色恒常性とは、環境光が変わってもその光の色に影響されることなく、同じ物体は安定して同じ色として知覚することができる生物の能力です。同研究室で開発された色恒常性カメラを利用することで、このゲーム端末はより人間に近い色知覚を行うことができます。この技術を用いて、カラーボールのついた棒(船のオールに見立てている)を操作することで、体験者は画面上の船を前に進めたり、枚方宿に関するさまざまな問題の選択肢を選んだりすることができるようになっています。システム開発を担った久米篤志さん(情報知能学科3年)は、「棒につけたボールの移動方向をシステムが認識することで、左右のどちらに漕いでいるかを判定することができます。普段はあまり使わないプログラミング言語で苦戦しましたが、勉強になりました」と活動を振り返りました。