大阪工業大学

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ニュース 「研究開発が進む全固体電池」特別講演会を実施しました

トピックス
 1月9日、ナノ材料マイクロデバイス研究センターが主催し、大宮キャンパスで特別講演会を実施しました。当日は、本学客員教授である櫻井芳昭氏(地方独立行政法人 大阪産業技術研究所 和泉センター総括研究員 研究管理監)が、「研究開発が進む全固体電池」と題して講演。約30人の学生、教職員が聴講しました。
 
 櫻井教授はまず、本学と2017年に包括連携協定を締結した大阪産業技術研究所を紹介。産業技術を支援する公的な研究機関として主に中小企業の産業技術支援を行っていることに触れ、「空飛ぶクルマ」への搭載で注目が集まる「蓄電池について」解説しました。充電できない一次電池(アルカリ乾電池等)、充電できる二次電池(リチウムイオン電池等)の他、燃料電池や物理電池があることを紹介し、それぞれの特徴や仕組みについて解説しました。リチウムイオン電池(LiB)は、蓄電池としてさまざまなデバイスに活用されていますが、エネルギー密度が低く、空飛ぶクルマでは長い航続距離を得られないなどの課題があります。この課題に挑戦するための4つの研究「高度解析技術の開発」「電池反応メカニズムの解明」「材料の革新」「次世代蓄電池の基礎研究」について、実際の開発スキームを示しながら、全固体電池やリチウム空気電池、金属リチウム電池などを分かりやすく説明しました。特に電解液を固体化した全固体電池は、「高出力」「長航続」「充電時間短縮」することが可能で、高いイオン電導性を持つ固体電解質の実現が社会から期待されています。櫻井教授は「持続可能社会を実現するため、全固体電池の実現を進めていく」と述べ、研究者としての熱意を語りました。聴講した学生らは「固体電解質シートを薄くすると性能向上する反面、耐久性が下がると思いますが、どのように対処されていますか」「現在開発段階にある全固体電池はいつ頃、実用化されますか」など、積極的に質問していました。
 
  • 「研究開発が進む全固体電池」をテーマに登壇した櫻井教授
  • 聴講者に全固体電池への熱意を伝えた
  • 熱心に質問する学生