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ニュース 米国ポモナ大学とワークショップを実施しました

トピックス
3月7日、オンラインでロボット工学科生活支援ロボットシステム研究室(指導教員:廣井富 教授)の学生ら4人と米国ポモナ大の学生ら15人(指導教員:歴史学科 Angelina Chin<アンジェリーナ・チン>准教授)が「介護ロボット」をテーマにディスカッションを行いました。
 
初めに、同研究室の学生らが2つの研究アイデアについて発表しました。一つ目は屋外用の「歩行アシストロボット」。滑らかな全方向移動ができるアクティブキャスタを搭載することで狭い場所や障害物がある場所を方向転換することなく移動することができ、ホイール動作を電動アシストすることで坂道の歩行負担を軽減することができる点が特長です。要支援者や高齢者の使用を想定しており、装着の容易性や、カメラ・GPS機能搭載した見守り機能などを実装しています。
 
次に、AI(人工知能)との会話による認知症予防などを目的とした設置型の「コミュニケーションロボット(アプリ)」を発表しました。AIはウサギやクマなどの動物の姿をかわいいイラストで表現しており、アニマルセラピー効果を狙った仕様となっています。また、タブレット等に標準で搭載されている通話アプリを用いて、同じアプリ利用者とオンライン通話も行うことが可能です。動物の種類に合わせてタブレットの周りをデザインするパーツも提案しており、より親近感を持てるように工夫されています。
 
屋外用の「歩行アシストロボット」と設置型の「コミュニケーションロボット(アプリ)」を紹介した後、両大の学生らで意見交換を行いました。ポモナ大の学生らからは「人間工学に基づいたデザインにしてみてはどうか」「カメラ機能などでプライバシー機能はどのように設定しているのか」「販売するのではあれば、価格設定は検討しているか」といった質問や、ポモナ大のあるクレアモント(カリフォルニア州)での運用を想定して「坂道の多い街でも問題なく使用できるか」などといった質問があり、本学の学生は一つひとつ丁寧に回答し、活発な意見交換を行いました。同研究室の学生らは「ポモナ大からはプライバシーに関する質問が特に多く、日本との意識差を感じました」「価格設定など実際の運用を想定した質問が多く、新たな気づきを得られました」とディスカッションを振り返りました。
  • 本学学生らとポモナ大(画面内)の学生ら
  • オンラインで積極的に意見交換を行った
  • 「歩行アシストロボット」(上)と「コミュニケーションロボット(アプリ)」(下)