大阪工業大学

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研究室VOICE 生物から学び生物を超えるロボットを創り、宇宙開発やレスキューに貢献する!

工学部

Profile

工学部電子情報システム工学科

松野 文俊教授

超生物ロボティクス

RoboCup世界大会優勝ロボットFUHGA3
私たちの研究室名は「超生物ロボテックス研究室」です。私たちの研究室では、「なぜヘビは足がないのに動けるのか?」「なぜ下等なアリは群れになると知的な行動を実現するのか?」「なぜ奇数本の足をもった動物はいないのか?」など生物の不思議を解き明かし、生物を超えるロボットを創ることを目指して、ロボット開発をしています。アリのフェロモンの代わりにアルコールでコミュニケーションしてエサをみんなで運ぶアリ型群ロボット、荒れ地を走破し木やはしごを登り配管の内外を動き回るヘビ型ロボットLadder Climbing with the Snake Robot (youtube.com)、生物にはない1本足や3本足のモジュールが多数結合して変幻自在に形を変えるモジュラーロボットなどを開発しています。それらをベースに、AIや制御工学を応用し、宇宙ロボットやレスキューロボットを開発しています。また、ロボットの遠隔操作において、オペレータが簡単に操作できるユーザーインタフェースを仮想現実感(VR)や拡張現実感(MR)技術を用いて開発しています。
長いアームを使ってタンクの中を調査するYAGURA
これらの研究成果は、世界のトップレベルの学術雑誌に原著論文として掲載され、多くの論文賞を受賞するなど高く評価されています。また、レスキューロボット開発では、研究者を対象としたロボットの国際競技会で優秀な成績を収めています。最近では、30年の歴史をもつRoboCupのレスキュー実機リーグ2019シドニー世界大会優勝[ RoboCup 2019 Champion ] Rescue Robot FUHGA2 - Kyoto Univ. Matsuno lab. (youtube.com)、2022バンコク世界大会優勝(世界大会2連覇、コロナの影響で2020, 2021年は開催されず)、2018年World Robot Summitプレ大会災害対応カテゴリー優勝、World Robot Summit 2021災害対応カテゴリー準優勝などの実績があります。さらに、国の大型プロジェクトのコアメンバーとして宇宙や災害現場などの極限環境で働くロボットシステムの研究開発を実施しています。現在は、内閣府のMoonshotプロジェクトで月面探査/月面基地構築のためのAI型モジュラーロボットの研究開発を実施しています。モジュールを環境やタスクに合わせて結合分離し、適応的に形を変えることができるロボットシステムを開発しています。
WRSオープニングで梯子を登るヘビ型ロボットRYUJIN
我々の研究室は、国内外のマスメディアの取材も多く受けています。最近では、BBCやドイツ国営放送ロボットヘビがあなたの命を救う?| 日本の災害用ロボット|未来のテクノロジー (youtube.com)、読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」、毎日放送「関西ジャニ博 大阪城の謎調査」などに出演し、開発したロボットが紹介されています。詳しくは研究室のHPをご覧ください。大阪工業大学超生物ロボティクス研究室 (oit.ac.jp)また、最近「消えるロボットを創りたい」という題目で招待講演をさせていただきます。消える??私の話を聞く機会があれば是非その疑問を解決してみてください。

※電子情報システム工学科での学びや研究の日常を紹介しているInstagramはこちら