
工学部 生命工学科 分子生体機能学研究室

芦高 恵美子Ashitaka Emiko
教授
これまで、私達は痛みを抑制するノシスタチンというペプチドを発見しました。また、遺伝性結合組織疾患であるエーラス・ダンロス症候群の慢性疼痛の疾患モデルマウスを確立しました。さらに、神経障害性疼痛や線維筋痛症に関与するオーファンGPCRの同定、痛み刺激の一つである機械刺激に対する細胞応答機構の解明にも挑戦しています。
Theme 主な研究テーマ
- 神経ペプチド・ノシスタチンの疼痛制御メカニズム解明と鎮痛薬への応用
- 遺伝性結合組織疾患 エーラス・ダンロス症候群の慢性疼痛メカニズムの解明
- 神経障害性疼痛や線維筋痛症に関与するオーファンGPCRの同定
- 神経細胞の機械刺激応答メカニズムの解明
Profile 教員プロフィール

芦高 恵美子Ashitaka Emiko教授
専門分野
- 生化学
- 分子生物学
- 神経科学
- 疼痛学
研究室がめざすSDGs
Message from the Faculty 教員メッセージ
私たちは、生物のもつ複雑緻密な生命現象や病気のメカニズムを探求し、医薬品、食品、化粧品など様々な分野で健康や生活の質の向上に貢献することを目指しています。これまでに多くの生命科学研究の発展により私たちは恩恵を受けていますが、慢性痛をはじめ癌や神経疾患など未だに治療薬や治療法の確立されていない病気も多く残されています。これから、未解決な問題に取り組むことには、多くの可能性を秘めています。未知に向かってチャレンジしてほしいと思っています。
Message to current students 在学生メッセージ
研究にはよく学び知識を得ることが大事です。広い視野に立っていろんな分野の知識を吸収してほしいと思っています。しかし、研究は知識だけではできません。研究は地道な実験を積み重ね、その結果から導き出されることをこれまでの知識を駆使して論理立てて考えることによって成り立っています。その過程で、新しいことを見いだせたときや生命現象がパズルを解くように説明できたときは、言葉では表せないぐらいうれしいものです。是非、研究の醍醐味を一緒に味わいましょう。