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駅と駅前デザイン「おかえり」「ただいま」作品模型

工学部 都市デザイン工学科 空間デザイン研究室

田中 一成Tanaka Kazunari

教授

空間デザイン研究室では、地域、地区、都市、建築からディテールまでさまざまなスケールのデザイン(計画・設計)分野を横断的に捉え関係づけようとする環境デザインという視点から、デザインのための空間解析や分析方法論・手法開発、あるいはデザインの対象空間をテーマとして研究を行っています。空間情報技術を用いて、空間形状やサイン情報などの物理的空間や、人によって異なる美しい、寂しい、わかりやすいなどと感じる心理的空間、さらに人や自転車の動きなどの行動を通して空間をとらえます。これらの結果をもとに、ユニバーサルデザインの観点から見た都市の魅力や安全性、地域や都市の保存・保全方法などのデザインを提案します。

Theme 主な研究テーマ

  • 保全・保存地域地区および施設のバッファー・ゾーン設定モデル
  • 駅空間・地下空間における位置情報の配置・方向性による空間評価
  • 自転車利用特性から見た都市空間および郊外の自転車走行環境
  • 空間のイメージ構造と時間性にもとづく認知空間の「ゆがみ」に関する研究
  • 都市における隙間空間の意味分析と評価

Profile 教員プロフィール

田中 一成Tanaka Kazunari教授

専門分野

  • 環境デザイン
  • 都市計画
  • 景観
  • ユニバーサルデザイン
  • 世界遺産

Message from the Faculty 教員メッセージ

「デザイン」と聞くと、目に見える色や形を思い浮かべるかもしれません。しかし本来のデザインの意味はそれだけではありません。課題に対する綿密な調査から始まり、問題点を明らかにし、解決策を提案するまでの作業を通して、目に見えるモノだけではなく機能や構造、さらには目が不自由な人が感じる世界をつくることが「デザイン」です。都市空間に対しても多くの人々が心地よく、快適に、安心して過ごせるデザインとそのための理論構築が欠かせません。我々がこれまで思いつかなかった提案をして新しいものをつくり、そのための考え方を探ってみませんか。

Future この研究がかなえる未来

 イタリア中部の都市シエナの中心部にある「世界一美しい広場」といわれるカンポ広場では、市庁舎が建設中であった13世紀から14世紀にかけて、広場に面する建物の窓すべてに円柱の飾りをつけるという景観規制がなされました。くすんだオレンジ色の建物群や、ゆるやかな傾斜の広場に影を落とすマンジャの塔の高さも計算されており、空間全体が独特の心地よさを生み出しています。また、神戸では、海側から六甲山系の稜線が見えるように建築物の規制を行っています。このように自然物と人工物を一体的にとらえて都市空間をプロデュースする研究が、日本でも注目されています。

Message to current students 在学生メッセージ

世の中のわたしたちのまわりにある人間がつくりだした世界と、そこで暮らす人々の心に影響をあたえること、またはこれらの世界と人を知ることがこの研究室の大きなテーマです。新しいアイデアから生まれた方法を使って都市や建築、公園や山林、人々の心や動きを追って、その中では失敗も多いですが、発見も多いさまざまな研究をしています。将来未来都市の時空を共にデザインするような、熱いハートとクールな頭脳を持つ仲間を心待ちにしています。

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