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研究成果をふまえた設計(高倉幼稚園)

工学部 建築学科 設計第1研究室

寺地 洋之Terachi Hiroyuki

教授

本研究室は、建築設計におけるフレームワークや研究をふまえ、リアルに設計・施工を展開しています。具体的には、設計の初動段階の思考をサポートする技法として、ものの強み・弱みと顧客ターゲットに着目したフレームワークメソッドを知財分野の方々と学際的に開発しています。リアルな設計・施工では、研究成果をふまえ住宅や幼稚園の設計や小学校の設計サポートを行っています。また、プロジェクトベースドラーニングとして、木材の集積地である奈良県川上村と27年におよぶ共同ワークショップを行い間伐材の活用方法の提案や廃校小学校のリノベーションの設計・施工を行い、木材活用の開発と実践に取り組んでいます。

Theme 主な研究テーマ

  • 面・骨・線に着目した建築設計教育メソッドの構築
  • こども園・小学校における異年齢交流に着目した設計および考察
  • 間伐材を活用した建築設計の開発と実践
  • ものの強み・弱みと顧客ターゲットに着目したフレームワークメソッドの構築

Profile 教員プロフィール

寺地 洋之Terachi Hiroyuki教授

専門分野

  • 建築設計
  • 建築理論
  • 知財評価

研究室がめざすSDGs

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任つかう責任
  • 14.海の豊かさを守ろう
  • 15.陸の豊かさも守ろう

Message from the Faculty 教員メッセージ

高校などに行くと良く質問されるのが「私は絵が下手なので設計には向いてないと思いますが、建築はできますか?」です。建築は純粋芸術ではないので、ゼロからの創造性は必要ありません。建てる場所や、使う人、廻りの景観、法規、構造、設備など、様々なものを統合しバランスさせて行く事が設計です。そしてそのバランスされた設計にその建築のためのアイデアを一つ入れる事で建築は豊かになります。アイデアを見出すにはコツがあります。そのコツを学びに来てください。

Message to current students 在学生メッセージ

「明日まで3案」「手考足思」が口癖。常に頭だけでなく手と足を使って複数の設計案を考えることが求められます。思い込みや常識を排除し、建築の可能性を広げる指導は、厳しいが確実に実力をステップアップしてくれます。風貌はスレンダーで優男のようにみえるが、実は空手道初段の古風で硬派な方。ライブでトランペットを吹いたり、野営が好きだったり、と硬軟織りまぜていろいろな知見を伝授してくれる先生。

Future この研究がかなえる未来

当研究室の研究生は川上村でのワークショップ「木匠塾」に全員参加します。リアルな間伐作業などの林業体験から日本の林業の現状などを実地で学びながらリアルなプロジェクトをベースに設計・施工を行います。クライアントからの切実な要求に対する設計や、コスト、工期、工法など、学内の机上では学べないリアルな建築設計を包括的に学びます。これらのリアルな設計・施工経験とともに研究室で開発されたメソッドによる思考方法などを携えて、研究室の卒業生は社会で活躍しています。
 

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