ニュース 【コラム】心身の健康を保つために　－新型コロナウイルス感染症の影響を受けてー

　新型コロナウイルス感染症は、依然として私たちの生活に大きな影響を与えています。感染対策として、3密を避ける、人との距離を保つといった「新しい生活様式」が求められ、大学でもオンライン授業が継続されています。課外活動やアルバイト、就職活動についても、従来通りにはいかないというケースが多いでしょう。

　このような大きな環境の変化と、先行き不透明な状況の中では、戸惑いや不安、苛立ちを感じることはごく自然なことです。もうこの生活にも慣れた、特に困っていることはないという人でも、知らず知らずのうちに不安や疲れをため込んでいて、不調のサインが出ていることもあります。このような心身の不調はありませんか？

　　　不安になる　イライラする　落ち着かない　やる気が起きない
　　　眠れない　食欲がわかない　頭痛がする　疲れがとれない

　心身の健康を保つためには、次のような対処法が効果的です。

①規則正しい生活を送る
　昼夜逆転の生活になっていませんか？朝起きて朝食をとる、夜更かしをせずに就寝するなど、規則正しい生活を心がけましょう。

②適度に体を動かす
　家にいる時間、パソコンを操作する時間が増えた影響で、体が硬くなっている人も多いと思います。体が硬くなると心も硬くなりやすいものです。散歩、ジョギング、ストレッチなど、可能な範囲で適度に運動を取り入れ、体と心をほぐしてください。

③信頼できる人とコミュニケーションをとる
　今はまだ、普段通りに大学に来て友達と話すということは難しいですが、電話やメール、SNSなども使って、友達、先輩、後輩など、信頼できる人と積極的にコンタクトを取ってください。信頼できる人とコミュニケーションをとることは大きな活力になります。

④正確な情報を得る
　一時期ほどではなくなったにせよ、新型コロナウイルス感染症について多くの情報が伝えられています。情報源のはっきりした情報に適度にアクセスすることが大切です。

⑤今だからこそ「できる」ことを見つける
　現状ではこれまでと同じようにはいかないことが多々あります。しかし「できない」ことを嘆くのではなく、今だからこそ「できる」ことを見つけてみてください。視野を広げてみると、今まで知らなかった新しい世界や楽しみがたくさん隠れていると思います。

⑥学生相談室、その他の専門機関を利用する
　心身の不調を感じるけれど、どうしたらいいのかわからないという人もたくさんいると思います。その場合は、ぜひ学生相談室を利用してください。何が起きているのか、どうしていったらいいのか、一緒に考えていければと思っています。

学生相談室カウンセラー 重田 智