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ニュース 【学生相談室コラム】学生相談室だより(おおよど273号2021年1月掲載)

トピックス 学生相談
「習慣を作るには意志よりも環境?」

 新年を迎え、「生活リズムを整えたい」「部屋をきれいにしたい」「新しい勉強を始めたい」など、気持ちを新たに目標を掲げている方はいらっしゃるでしょうか。私もこれまで毎年、プチ目標を掲げてきましたが、意志が続かなくて三日坊主ばかり…そんな中で、いくつかの本を読むと、継続させるには意志ばかりに頼るのではなく、自然と習慣になるような「導線・環境作り」が大事だということが書かれています。例えば、部屋をきれいにしたいなら、サッと手に取れるところに掃除道具を置いておく。勉強をしたいなら、どのタイミングでやるか具体的にスケジュールの中に組み込んで、自分が自然と勉強せざるを得ないような環境に身を置く(対面授業の後にはとりあえず自習室に行くようにしたり、オンラインで友達と一緒にやる約束をしたりなど)。スマホを見て夜更かししてしまうなら、時間で使用が制限されるスクリーンタイム機能を使う、などなど。決めたことを続けられないのは自分の意志が弱いから、とあきらめずに、どういう環境や導線を作れば自分が自然に習慣にできそうか工夫してみるのも一案かもしれません。皆さまが穏やかで充実した一年を過ごせますように……。

学生相談室カウンセラー 森崎 志麻

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「病を得るということ」

 タイトルに驚かれた方もいるかもしれませんが、病気になるときというのは、大体突然の出来事です。そして、普段の活動が制限されてしまうと、時間が止まってしまうというのが正直な私の感想です。病気から回復すると、止まっていた時間が動き出して元の生活に少しずつ戻っていきます。けれども、療養期間が長ければ長いほど体力が落ち、今まで普通にできていたことができなくなっていることに気づきます。
 2020年にパンデミックとなったCOVID-19ウイルスは、私たちの生活を一変させました。人々が集い、語らい、飲食を共にすることが社会的な規範からも、個人の不安の点からも自由に楽しむことが難しくなっています。いつになったら感染が収束するのか、例年通りの生活が戻ってくるのか、先が見通せずにイライラしたり、ストレスが溜まったり、なかなか心が晴れません。
 私は、コロナ禍という病からの回復は、ゆっくり時間をかけて歩むものだと思います。失ったことに傷ついたり、新しい発見に喜んだり、いろいろな出来事を仲間と分かち合いながら、みなさんのキャンパスライフがより豊かになることを願っています。

学生相談室カウンセラー 田原 優佳