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ニュース 【学生相談室コラム】ゆるいつながりの大切さ

トピックス 学生相談
 新型コロナウィルス感染症拡大抑制のための緊急事態宣言が延長され、いまだ予断を許さない状況が続いています。私たちは、以前のようなあたりまえに過ごしていた生活ができなくなって、行動やふるまいが制限されています。もう1年になりますね。このように抑えられた状態が長く続くと、じわじわとストレスが溜まってきます。それを発散できない歯がゆさ、何となく感じるモヤモヤ感、ハリがなくやる気がおきないということも起こります。これは多くの人が体験していて、そうなるのも無理はありません。
 対面授業もあるけれど、大学で友だちや同じ学科の人に会う機会が減っていることでしょう。聞きたいことがあるけれど、話したいけれど、わざわざ連絡を取るほどでもないし、プライベートなつきあいはしていないしと、そのままにしていませんか。下宿で一人暮らしをしている人のなかには、アルバイトもなくなって人と話すこと自体が減ってしまったという人もいるでしょう。私たちは定期的に行く「場」で「同じ空間」を共有しています。プライベートなつきあいはないかもしれませんが、「場」の共有によってゆるい(?)多くのつながりの中で生きています。私は、このゆるいつながりがいかに貴重で大切であったかを、このコロナ禍で強く感じています。取り立てて深い話はしないけれど、会ってほんの少しでも話すことが精神衛生上とても大事なんだと感じています。みなさんはどうですか?
 抑えられた生活だからこそ発することが必要です。連絡して聞くほどでもないかなと思うことでも、ためらわずに聞いてみてはどうでしょう。一人暮らしの人は、この機会に用事がなくても家に電話をして親に声を聞かせてあげましょう。それも一つの親孝行だと思って・・・。

学生相談室カウンセラー 淀 直子